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過ぎてしまえば面白い

オバサンはおせっかいがお好き?

作者: ひとやすみ

中学生の頃、母親の居なかった私は学校へ通いながら家事をやっていた。

新聞配達をしている他校の男の子と共に三人程で市から表彰され、新聞に載った事がある。

写真も撮られ、割りと大きく掲載されていたんですよ、まだ中学生なのに偉い子達を市が表彰しました!的な。


その時は部活にも入っていたのだけど、親戚のオバサンがわざわざ学校へ電話をし、「あの子は家事で忙しいのだから、部活を辞めさせてください!」と言ったそうだ。

好きでやってるのに余計な事を言ってくれる。

先生から困惑気味にどうする?と聞かれて驚いた。


家の近所のオバサンは、我が家の事情を知らない人に出会うと、

「この子はお母さんがいないから家の事をやって頑張ってる子なのよ!」

と訳知り顔で話す。

オバサンの顔を立てて、曖昧に笑顔で「はぁ・・・」と答えていたけど、

心の中では(そう思うのなら、おかずの一品でも持って来て貰いたいものだわ。)と思ったものだ。


今思えば、新聞に掲載された記事を読んで(うちの村の子が新聞に掲載されてる!)と思ってテンションが上がったのかもしれない。


高校生の頃のバイト先がデパ地下の乾物屋さんだった時、子供の頃に花札をして遊んでくれた叔母さんが買い物がてら様子を見に来てくれた事があった。

オーナー兼店長と話す中で勝手に私を嫁に貰ってくれと頼んでいた。

店長は27歳、私は17歳、叔母さんとしては良いと思ったのだろうけど、うっかりその気になったのか、その後の店長の態度が変わってきて嫌になり辞めてしまった。

だってね、八百屋のお兄さんと世間話してると「何やってるんだ!」とか言う様になっちゃって。

それも、割りと大きな声で言うものだから八百屋のお兄さんとも気まずい空気になるし。

象牙のブレスレットをプレゼントされたのだけど、その辺りで不味いことになりそうだと感じたので。


部活は辞めなかったし、近所のオバサンは会わない様にして、アルバイトは辞めてしまった。

悪気が無いのも分かっていたし、良かれと思っての行動なのも承知していたけど、本当に余計なお世話だった。

まずは本人に確認して欲しいよ・・・

新聞に掲載なんてされなきゃ良かったと思ったのは仕方ない。




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