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20:思わぬ敵

半沢直樹面白いですね

 私たちは南の森の攻略を進めた。



 エレンさんは屈強な格闘戦士。

 シオンさんは百発百中のスナイパー。



 二人の連携は見事で道中で襲ってくる魔物を苦にせず倒していく。



 フォレストフォングという狼の魔物。


 かなり素早い魔物であるが、シオンさんの弓で足を奪いエレンさんの強烈な拳で粉砕。


「思ったより遅かったな」

「ええ、私が足を奪う必要もなかったわね。エレンのスピードならね。」

 と二人が会話していて私は驚くしかなかった。



 ボーンバードという鳥の魔物。

 拳や蹴りで戦うエレンさんにとって、空高くから攻撃されるのは相性が悪いが・・・。


 シオンさんがまさに百発百中という腕で打ち抜く。


 落ちてきてしまったら最期。

 エレンさんの強烈な蹴りで粉砕する。



「これ、私いるかな・・・」と思わず私は呟きそうになったが、私にも見せ場が来る。



 カースゾンビという魔物。

 剣で切られようと、矢で射られようとゾンビだから痛みを感じず、襲ってくる。


「相性最悪ってわけね」とシオンさんは呟く。

 エレンさんも「拳が通らない相手は厄介だ」と言う。


 なら私が「通る」ようにするだけだ。



「アイスエイジ」

 ゾンビを一気に氷漬けにする。

「涎を垂らして私たちに近づくからこうなるのですよ。さあ、エレンさん。二度と復活できないように粉々にしちゃってください。」

「お、おう。ジュリア」

「氷の魔術師。いえ魔女かしら・・・」




 ・・・なんでかな。二人との距離を感じる。






 私たちは奥地まで来た。


 ここまで3人で進んだおかげで苦労せずにはこれたが、

 これを一人で日常生活の一環として調査していたスザクって本当にすごいと私は思った。



「この辺の綿とか素材を採取していけばいいのかな」


 私たちは素材を採取する。


「そのようね。なんだが不気味な場所ですし、さてさっさとすまして戻りましょ」


 紫の霧も出てきたし、さっきのようなゾンビが出てきそうだ。

 それになんだか息苦しい雰囲気だ。




「・・・なんか本当に息苦しいな」


 これは本当に雰囲気によるものなの?

 するとシオンさんが「上よ」といいながら、矢を放った。



 私は上を見る。


 そこにはとても大きな蝶が紫の粉をばらまいていた。


 シオンさんの矢を受けたその蝶は上空で飛行状態を維持するのが難しいのか、徐々に地上に降りてくる。


「な、ポイズンバタフライがこの森にいるなんて聞いてないぞ。二人共、口を覆え」


 エレンさんの言葉でとっさに口を手で覆う。



「ごめんなさい。私の魔物感知で気づけなかった。まだまだね・・・」

「気にするなシオン。それよりこの霧のような鱗粉をどうにかしないと」


 鱗粉・・・。

 なら私の風魔法で吹き飛ばす。


「ストロングウィンド」


 私は強風を起こして、私たちの周りから鱗粉を吹き飛ばす。


「よくやったジュリア。ただこれだと私たち以外の場所に鱗粉をばらまいているだけで解決にはならんな。」


 エレンさんは毒消し草を渡しながら言った。


「確かにそうですね。あの蝶を倒すしかないのでしょうか?」

「私たちの実力で倒せるかどうかだが・・・。やるしかない」



 ポイズンバタフライは、熟練のシルバー級の冒険者が倒せるレベルの魔物だそうだ。

 エレンさんとシオンさんもシルバー級とはいえ、まだまだなり立て。


 そして私は正式には冒険者じゃない。苦戦するのは必然だ。


「くっ鱗粉のせいで近づけねえ」


 エレンさんが苦虫を噛むような表情で言う。


 私は鱗粉から皆を守るために風魔法を使い続けている。

 シオンさんはこの風の中で正確にポイズンバタフライを矢で射続けるが・・・。


「流石ゴールド級への壁の一つと言われる魔物だわ。なかなかタフね。」


 このままではシオンさんの矢が底を尽きてしまう。


 それは攻撃手段を失うということだ。


 シオンさんの矢が底を尽きるか、ポイズンバタフライの体力が底を尽きるかの戦いだった。


 すると、エレンさんが私の風魔法の圏外から出ようとした。


「エレンさんダメです」

「だが、このままお前らだけに戦わせるわけには」

「冷静になってエレン。鱗粉にまともに受けて毒に侵されるだけよ」

「その通りだが、シオン・・・。」


 このままじゃダメだ。


「くっ、妹分だけに戦わせる姉貴分なんているかよ・・・。」



 きっとエレンさんはしばらくしたら私たちの制止を振り切ってポイズンバタフライに向かっていく。



「私の拳から火でもでないかな・・・」


 私は火属性の魔法を使える。


 ここは森の中だ。安易に火属性の強力な魔法を使ったら大惨事になる可能性もある。



「せめてシオンたちは生きて返さないと・・・。」


 このままでは、彼女は行ってしまう。

 どうにかしないと。



『私の拳から火でもでないかな』




「・・・・エレンさん聞いてください。私に考えがあります。」


 私は意を決して声を出した。

野球が好きなので野球界で感染者が出てしまったことが心配


また各地で高校野球の夏の大会も開催されてますが、何事もなく終わってほしいですね

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