あなたは、別世界にも興味ありますか?今は、ありません
「ま・・・魔法使い?」
「おう、そうだが?」
「ありえない!そんな非現実的な!」
確かにそうだ、こんな非現実的な事。あの、化け物の腕を片手で受け止めてるし、恰好も『コスプレ』という言葉が似合いそうな見た目しかも、普通に話かけてくるし。
「え?だってここ実際問題、現実世界じゃないし。」
「は?どういう事?意味わかんない!」
私も、頭が回っていないいきなり化け物に襲われそうなるわ、襲われたら襲われたらで魔法使いとかで言ってまた混乱する。
「あーまさか全然知らない人?まじかーせっかく友達できると思ったのに」
「は?どういう・・・」
「まってろ、今片づけるから!」
と笑いながら化け物の腕を吹き飛ばし
「スパーリング!」
化け物が真南の手から出た電気?みたいなものを飛ばし
「キィィィィィィ!!」
「よっし!」
おそらく倒したのだろう。
「って・・・えええええええええ!」
あっけなく倒された。さっきまで慌ててたのがアホらしくなってくる
「で、ここが現実では、ないっていう話だっけ?」
「あ、うん。」
「じゃ、説明するぞー。ここは、さっきまで言った通り現実ではない。よく周り見てみ?あ、あと服。」
「え?、周り?うわ!なんかモノクロだ!なんか白黒テレビの中に入った気分。そして服?・・・・え?なにこれ・・・・ああああああああああああああ!」
「やっぱり気づいてなかったか」
麗華まるで賢者というか巫女というかとりあえず賢者と巫女の会いの合いの子みたいな恰好であるしかも短剣、扇、杖の三種類の武器がある。
「嫌あああああああああ!あぁ二年前までの記憶が!」
そうこの癒守 麗華は、中二病を完全にこじらせ、中学生の実に3/2を無駄にしていたと言えるだろう。
「あ、説明の続きやるぞ?」
「うん・・・続けて」
「ここは、ある意味中二病の世界だ。」
「ワケワカメ」
「そして、さっき倒した奴が現実世界を支配しようとしている。怪物、喰種まぁ私らが読んでるだけだが、そしてなぜここに私がいるのかというと・・・わたしも昔、中二病だったからである!」
「・・・・あ、はい。続けて?」
「あ、はい。ごほん。この世界に入れる条件は今・昔問わず重度の中二病である人で13歳~20歳まで日本人らしい」
「らしい?確証ないの?」
「そうなんだよな。私も聞いた話だから。んでさっきのがここの世界に出入りする条件、でもこの世界を自覚していなければこの世界には、入れない」
「と言うと?」
「まぁ簡単に言うとこの世界を知っていなければ入れない。」
「じゃあなんで、私は入れたの?」
「そうだな。お前・・・そういえば名前聞いてない。」
「あ、あぁごめん。私は癒守 麗華」
「私は霧岡 真南」
「それで、なんで入れたの?」
「それは、麗華の場合、強制的に入った感じかな?」
「強制的に?察するに真南のその何?真南のここの世界に入るという意識が伝わったって感じ?」
「ほぼ正解。一つ違うのはその人が重度の中二病だという事。」
「なるほど。他にないの?」
「一応あるけど、これが難しいんだよな。」
「因みにどんな方法?」
「この世界の信じ込ませる事」
「あ、もういいです。察せるんで」
絶対一般人、信じないしかなりの中二病でもなければ信じないだろう。
「あと、聞きたいことは?」
「あの化け物を倒す方法とその後」
「倒す方法そしては、中二病の頃の技を使うことで倒せるそして、グールを倒したあとは経験値として自分の能力が上がる。ようは、RPGみたいな感じ」
なんでそんな風になったのだろうか?と疑問に思う。
「因みに現実世界では、あの化け物がいなくなった世界として記憶も形も残らない」
「なんてご都合の良い設定なんだ?」
「それは、知らん」
「知らないんだ、ていうかさっさと帰りたいんだけど?」
「じゃあ帰るか。あ、帰るときは一人で帰ってみなよ。目を瞑って現実世界のことを考えれば帰れるよ。じゃ、一足先に帰ってるね」
そして真南は、光りだして消えた
「わっ!ほんとに帰ったのかな?まぁいいや目を瞑って、思い出せ思い出せ・・・」
ファッ!
目を開けてみると、あの襲われた場所に立っていた
「よう。帰ってこれたな。」
「うん。ってあれ?うちの制服?」
「あぁ、私は今年から『誠火高校』に通う一年霧岡 真南だ。よろしく。」
「うん。こちらこそよろしく。」