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魔物が溢れる世界で、ぼっち亜人に出会いました。  作者: 黒猫
第一章 風の亜人編
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第九話 さっさと寝ろ

 

「…? それは、どういう意味だ?」


 神の加護無くして亜人になることなどない。

 加護が無いのであれば人間になるが、凪はどう見たって亜人だ。

 あと、考えられるとすれば与えられた加護が風以外であるか、か?


「…風魔法と言われたらどの距離(レンジ)での使用を想定する?」

(ミドル)遠距離(ロングレンジ)だ。」

「そう。そして、あたしはその使用が出来ないの。」


 含みのある言い方だ。


「それなら、近距離(クロスレンジ)は…」

「基礎中の基礎、『空気(エア)』も使えないの。ダメな奴よね…あたし。」


 なにやら自分の世界に入ってしまっている。

 言葉にすることでネガティブな記憶まで思い出しただろうか。

 こちらの言葉が右から左にすり抜けて行っている様だ。


 ちなみに、「空気(エア)」は周囲に働きかけて酸素を確保する魔法だ。

 酸素が薄い高山では重宝するし、色々応用もきく。

 凪が言う様に、俺にもできる基礎中の基礎ではある。


「そんなだから集団連携に必要な『遠吠え(エコー)』も出来なくて。

 チームでの狩りにも参加出来ないのよ。

 まさしく<一匹狼>って奴ね。 ふふふ…。」


 なるほど。それで「厄介者」か。

遠吠え(エコー)」か。ニュアンスから

 狼人特有の意思伝達を行う魔法なのだろう。

 肉親も無く、コミュニケーションの術にも欠けるとなれば

 周りから白い目で見られていたであろうことは想像に難くない。


 …どうでもいいが、さっきから凪の目の焦点が合っていない。

 というか、なんか黒いオーラが…。シンプルに怖い。

 なんとか戻ってきてもらわねば。


「あ~、その、なんだ…今日はここまでにしよう。な?

 疲れただろ?泊まってけよ。」


 ………。

 しばらく沈黙の時が流れる。


「…お泊り? やったぁ~!久方ぶりのふかふかベッド!

 あ~でも…やり直しを要求します!」

「何を?」


 ようやく俺の言葉が飲み込めて調子が戻ったと思ったら

 勢いよく手を挙げて抗議された。


「そこはもっと『俺が慰めてやるよ。今夜は寝かさないぜ。』

 みたいな感じで!」

「…よし、分かった。」

「え?」





 俺は凪との距離を詰める。


「笑えない下ネタトークをするほど疲れている様だ。

 ベッドはお前が使っていいから…さっさと寝ろ。いいな?

 俺は床で寝る。」


「えぇ…。期待したのに。

 まあ、いいわ!それはまた今度にして…。

 ねえ。どう見ても一人で使うサイズじゃないわよ?

 同じベッドで寝るくらい…」

「…少しは警戒してくれ。」




 それを聞いて凪がキョトンとしたあと

 ニヤニヤし始める。


「…その顔はなんだ。」

「え~? べっつにぃ~?なんでもないよぉ~?

 ただ…君があたしに『男として見て欲しい』と思ってるんだなぁ~って♪

 そうだよねぇ、魅了されちゃうよねぇ♪」


「俺がしているのは道徳的配慮だ。他意は無い!」

「うん、うん、分かったよ~。」


 全く分かっている気がしないが言うだけ無駄なようだ。


「…俺はもう寝る。お休み。」

「うん、お休み~。

 …明日、朝ご飯獲るとき、私の魔法見せてあげるね。」


 …え?


 とっさに顔を上げるが、当の凪は眠ってしまっていた。


キャラ達が駄弁ってるのを想像することが楽しくて

全然話を進められない…w

もうちょっとテンポよくした方が良いですかね~

でも、こういう雰囲気でやりたいんです。


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