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魔物が溢れる世界で、ぼっち亜人に出会いました。  作者: 黒猫
第一章 風の亜人編
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第六話 キャンプじゃなくてごめんね? 

凪をウチに案内した。


「キャンプじゃなくてごめんね?」

「もっととんでもないものを見せられてるんですけど…?」


凪はこちらに答えるものの、眼は周囲に向けられている。

見るもの全てが信じられないという感じだ。口が半開きになっている。

招待した甲斐があるというものだ。


「ここは入り口も入り口。リビングなんだけど?

これくらいで驚くなよ。」

「鞄を開けた先にリビングがあって驚かない訳ないでしょ…。」


既に若干疲れた顔をされたが、お楽しみはこれからだ。


「あ~あ、これは錬金術の秘訣を見せるのは

また今度ってことかなぁ~。残念だなあ~。」


すかさず凪のしっぽが ピンッ と立つ。


「行く!」



「ねえ、一つ言っていい?」

「どうぞ。」


「ここを作った人は頭おかしいよ。」

「うん。母さんに謝れ。」


まったく、なんてことを言うんだ。

…気持ちは分かるが。


「お母さん…そっか。そういえばお父さんもどうのって…。

でも、今一人旅してるってことは…そういうことよね。」


なにやら独り言を言っているがよく聞こえない。


「本は嫌いか?」

「え!?…あぁ、いや、まぁ確かに。

机にかじりついて教科書読むのは苦痛。外で体動かす方が私は好きね。」

「安心しろ。ここに机はない。のびのび出来るよ。」


「アッハハ!お行儀悪いわね。」

「元々、母さんが『旅はしたいけど、本は置いて行きたくないです。

それに、道中見つけた本も集めたい、ダラダラしたい!』って作ったらしい。」

「あっはは…行儀悪いわね…。」


凪は書斎をぐるっと見渡す。


「でも、こんなことが出来るなんて、錬金術ってすごいわね!」

「錬金術だけじゃないけどね。母さんお得意の風魔法も入ってる。」




それを聞いた凪の顔が一瞬にして曇った。


「そっか…風魔法も…入ってるんだ…。」


悲し気な声が響く…。

主に、凪の心臓がドキドキする回でした。

終わり方がちょっと暗いですが、この回、割と好きです。


読んでる方にはどういうのが刺さるか分かりませんが、

評価・コメントして頂けると大変嬉しいです。

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