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万の柿

作者: 詩織



手のひらを黒く染めたる柿の渋


人里でよく見かける柿の木は


紅葉が他の木よりも早い。



柿の葉が紅、朱、黄と雑多に交じり


ただの紅葉というには勿体ない様な


芸術的な着色が美しい。



特に柿を特産としているような


地方では、艶やかに色ずいた


この葉が地面に厚く散り敷いて


華やかな美しさを呈する。




山里で柿が赤く色づいて


たわわに実っているのを見ると


秋だなあという思いが深い。


甘柿、渋柿、その甘さによって食し方も変わるが


山柿はたいていが渋柿で、


熟すのを待ってすするか


串柿や樽柿にして渋を抜けば食べられる。




澄みきった秋空を背景に


朱い実をちりばめた山柿の姿は美しい。




葉が紅葉し 落ち尽くしても


柿の実はかなり遅くまで梢に残っている。




朱い実に白い雪を被って………







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― 新着の感想 ―
[良い点]  森ノ宮さんの作品は、自分の子供の頃のことを思い出させてくれます。    敷地に甘柿の木が三本ありまして……。  春になると小さな薄緑の芽を出し  やがて白い花を咲かせ  梅雨の頃に青い…
[良い点] 「万の柿」投稿お疲れ様です。  いやあ、同じ食材の作品でも先日と違って詩的な作品ですね。森ノ宮様らしい赴きのある言葉使いと、紅葉の和的な美しさが融合した完成度の高い作品だと思いました。 …
[一言] 干し柿を作る方ならではの詩ですね。 サツマイモの蔓でリースを作った時にも手が真っ黒になって、しばらく取れませんでした。(笑) 後書の後半にある秋から冬に変わりゆく美しい情景描写も素敵です…
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