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螺旋階段
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僕は、片手に本を持ちながら、ペンローズの螺旋階段を行ったり来たりしていた。
永遠に上り続けても、高い所に行けない階段だ。
永遠に下がり続けても、低い所に行けない階段だ。
一歩ずつ歩みながら、僕は自問自答を繰り返していた。
永遠に、出口のないループ。
もう戻りたくはなかったのだ。
自由を勝ち取るために、この道を選んだ。
だけど僕は、永遠に自由になれないのかも知れない。
戻ろうと思えば、自在に戻れた。
だけど今は、もう少しだけ、自問自答していたかった。