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インキュバス
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次に送り込まれた世界は、空から細かい火の玉の雨が降り注いでいる世界だった。
僕は暫く、赤く燃える空を眺めていた。
ここに住んでいる住人は、一体どんな人たちなのか。その中に、彼女はいるのか。
僕は、強く拳を握り締めた。
その時、細長い尻尾と蝙蝠の羽根を持つ、醜い顔をした淫魔インキュバスが、僕の頭上に現れた。
こういう小悪魔を見ると、「殺してやりたい」という衝動にかられる。「ここは、お前の来る所ではない」と警告しに来たのだろう。
僕の右腕は、瞬間的に強靭な岩石と化し、インキュバスの首を締め付けた。
「あまり怒らせないでくれ。今日の僕は、とてもイライラしているんだ」
岩石と化した右腕の握力は、優に1000kg を超えているんだ。
手を放すと、インキュバスが、ぐったりと地面に落ちた。