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相変わらず
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僕が、玄関のドアを開けると、「おや、ケンタかい?上がって、お菓子でも食べていけ」と、生前の頃と同じように対応してくれた。ばあちゃんは、生前と全く同じように、ここで暮らしていた。
「これ、仏様にあげてよ」
僕は、折菓子を手渡した。
あの頃僕は、金が無くて、ばあちゃんの欲しいものを買ってあげられなかったんだ。
相変わらず幸せそうなばあちゃんの表情を見て、僕は安心した。ばあちゃんはきっと、ここにいるんじゃないかと思ったんだ。
「また来るよ」
僕は、ばあちゃんっ子だったから、生前散々お世話になったのだ。ばあちゃんが元気そうにしてる、それだけで僕は満足だった。