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魔物を従えた少女~チートスキルもって転生したけど私は呑気に魔物を説教する~  作者: 闇夜 黒華
第一幕 異世界はほのぼの生活?
5/8

転生4日目~この世界の仕組み~


「こんなことを聞くのは変なんだろうけどさ。」


私はファルシュに、裏切り前に言うようなセリフを言っていた。


「な、何でしょうか?」


勿論ファルシュも何を言われるのか?と真剣な顔つきになる。

ファルシュと会話を交わし、そこそこ仲が良くなったかな?と思ったために

肝心なことを聞かなければならない。この世界で生きていくために大切なことを。


「...この国について...教えてほしいんだけど。」


「...や、やっぱり...記憶喪失してるのでは...ありませんか...?

 それか、三秒おきに記憶が...なくなる特殊な方ですか?」


明らかにおかしい質問に、口べた?なファルシュも突っ込んでくる。

それはそうだろう。いきなり覚えていて当然なこの国について教えろと言っているのだから。


「...まぁ、それについてはお聞きしませんが...

 ここは...セイクレッド大陸...別名「神聖王国 セイクレッド」です...。

 光神竜ルーチェ様に...力をいただいた...といわれている

 聖王スヴィエート様を...はじめとした王族の方々が...この国を治められています。

 この国の民...聖人の方々は優しい方たちばかりで...本当にいい国なんですよ。」


あ、国名二つもあるんだ。一個が大陸名称で...一個が王国名称なのか。

にしても...優しい人たちが多い、おそらく考えられるのは。


「でも、イヴィルネス大陸...いや、「魔王国 イヴィルネス」の...

 大がかりな侵攻に...よって億人ものの...聖人の命が失われました。

 それから、今も魔物達が徘徊するような...物騒な毎日が続くようになりました。

 最悪、侵攻が今はましなのですが...これからどうなるか...わかりません。」


ファルシュの表情が暗くなる。やっぱりそうだったか。

優しい人たちが多い国はあまりにも武力的なことが欠落している。

だから、こういう唐突な侵攻に対してなすすべなくやられる。

私が見てた小説でもそんな展開があったからな。よくわかる。


「そんなことがあったんだ。ごめんね?思い出させちゃって。」


「い,いえ。大丈夫ですので気にしないでください。」


元かと言えば私がまいた種。私が声をかけてあげないでどうする。

にしても...おそらく戦闘技術には優れていないこの国に侵攻して罪なき者の命を奪うなんて...


「絶対に私の正義が許さない...!」


ぼそりとだが声が出てしまっていた。幸いファルシュには聞こえていないようだが。

もしかするとだが...「聖竜」は、魔物達の侵攻をやめさせるために

私にチートステータスをつけてこの国に放り込んだのか?

...どのみち、今は何もできない。一日でも早くこの国の基本知識は覚えないと。


「...とりあえず、この世界の状況は分かりましたか?」


「うん、ばっちり分かった。ありがとう。」


取り敢えず、この国は被害者側の国で 今も魔物におびえて生きているのは分かった。

あとは、もっと色々な事を教えてもらおう。


「で、この国の民である...聖人には...人間は勿論、

 光神竜の使いと言われている天使族や様々な力を持つエルフの一族...

 竜へと姿を変えられる竜族や人間と異種族の血を引く半獣族などがいます。」


わーお。完全にファンタジー種族がいるんだなー。

分かり切っていたことだったが...やはりびっくりするな。


「そして、この世界には一人一人魔力を持っていまして...

 火、水、自然、光、闇の五属性に魔力は分かれています。

 魔力は...魔法での攻撃や防御、回復などの戦闘魔法や、

 電力や水源などの生活魔術などに使われます。

 生活魔術に使用するのは...えっと...あ、ありました。このような魔法具を使用して行います。

 これは光源を確保する魔法具...「ブライト」と言います。」


彼女が見せてきた魔法具「ブライト」は太陽の形を模した黄色の石を差し出してきた。

これは、あまりゲームや小説などでみないが...どのように使うのだろう。


「ええっと...これの使い方はと言いますと...口よりも見せたほうが早いですよね。

 ...我が身に宿りし光の魔力...この器に集い...照らせ。」


彼女が呪文を唱えると、太陽の形をした器が輝きだした。


「きれいな光...魔法具って便利ね。」


黄金色に輝く魔法具は幻想的だった。

何か傷ついた時にこの光を見れば癒されそうな、そんな優しい光だった。


「...戻れ、光の魔力よ。」


そんな光も彼女の一言で消えた。

なかなかきれいな光だったし、見つけたら私も買おうかな。


「...という感じに、呪文を唱えると光が付くんですよ。

 私の魔力は光属性に近しいので...このブライトのような光魔道具がいいんです。

 ...あ、もうじき王都に着きますよ。」


お、そろそろ王都か。

私たちは王都へと歩を進めた。


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