プロローグ~なんか転生することになった~
ほのぼの系は初めてなのでそのつもりでお願いします。
私、白夜光は今、壁や床に豪華な装飾とシャンデリアのある神々しい部屋で、
「聖竜」を名乗る女の人の前にいる。
何故こうなったか?私にだって分からない。でも、只一つだけ分かっている事があるのだ。
それは此処に来る何分か前の事。
私は普通の女子高生だった。ただ、人と違うといわれているのは「度を過ぎた正義感と度胸」位だ。
そんな私が友達とコンビニに行っていた時、そのコンビニに強盗が入ってきたのだ。
強盗は、包丁を持ってコンビニ店員を脅し、金を奪おうとしていた。
友達と私は商品棚に隠れていた。もしもずっと隠れていたのなら、こんなことにならなかっただろう。
でも、ある意味バカな私は強盗の元に行って
「大人の癖に...こんな事をして恥ずかしくないのか!」
「度を過ぎた正義感と度胸」が発動した私は、強盗に正論(のはずだ。)をぶつけていた。
それに対して逆ギレした強盗は、「うるせぇ!」と私に包丁を振り下ろした。私は思わず目をつぶった。
でも、痛みはいつまでも感じることなく恐る恐る目を開くと、
...冒頭の通り、神々しい部屋に女の人と私は居た。
女の人は「聖竜」を名乗り、次にこんなことを言った。
「......貴方は、先ほどの強盗に包丁で斬られる直前に私に助けられた身です。
貴方のバカみたいな正義感と度胸...なかなか気に入りました。なのでチャンスをあげましょう。
もしも、貴方が望むなら...その強盗に斬られた痛みを感じずに、異世界に転生させてあげます。
ですが、元いた場所に戻してほしいというのなら...先ほど振り下ろされた包丁をくらって貴方はその痛みを感じながら死ぬでしょう。...さぁ、特別にどちらか選ばせてあげます。
痛みを感じずに異世界に行くか、それとも痛みを感じながら死ぬか。どちらがいいですか?」
なんか急展開が起きました。
私は今...異世界で生きるか、元の世界で死ぬかという選択をさせられています。
まぁ、痛みを感じずに知らない世界で生きるか、痛みを感じながら知っている世界で死ぬかなんて、
痛みを感じずに知らない世界で生きたほうが楽だろうな。多分。...よし、
「痛みを感じずに異世界に行きます。」
「そうですか。ならば望み通り...異世界に送って差し上げましょう。
異世界に送るにあたって、貴方が困ることがないように...
生活に必要なものや、ほぼ死ぬことのないようなスキル、ステータスをつけて差し上げます。
では、異世界での生活...頑張ってくださいね。」
そうすると、私の足元に魔法陣が描かれる。
...にしても「聖竜」よ...すごい投げやりだな、おい。
まぁ、生活に困らない準備があるならきっと大丈夫だ。
それに、私は小説とかでこういう転生系の事は少しくらい知ってるし、
異世界に行ったらまずはそれで見たことを試してみよう。うん。
そんなことを考えながら、私は異世界へと送り出された。