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始まりの朝

数年前、ある曇りの日、俺に生きる意味を教えてくれた人を亡くした日のことを、そして俺に守るべき者ができた日のことを。


ある一つの家が燃えていた、その家は町から少し離れたところにある家だった。

ぽつぽつと雨が降ってきた、まるで今俺のこの腕の中にある命の灯をかき消すかのように、今俺の瞳から流れてる涙をごまかすかのように。


「そんな…こんな事って…クソッ!俺が!俺のせいで!」

血だらけの男を腕に抱きながら、俺は自分を責め立てる。


「お前のせいじゃない、こうなる定めだったのだ」

喉を絞り上げるかのように俺の先生は呟いた。


「私の娘を頼む…」

そう言い俺の恩師は何かを抱きかかえている女性を指差した。

もう息絶えている女性は大切な何かを守るように抱きかかえている。


「私達の娘を頼む…こっちの世界とは無縁の世界に…平穏を彼女に…私達の希望を託す守る力を託す!」

そう言い俺の師匠は俺の胸に手を当てた、暖かい光が俺に流れ込んでくる。


「わかり…ました…俺がこの子を!あなた達の希望を!光を!守ります!」

止まらない、涙が、感情が止まらない。


「よかった」

俺が父としたっていた人は、優しく微笑みそして息を引き取った…




数年後


下の階から私を呼ぶ声で目が覚める、まだ少し肌寒いまだ寝ていたいが、起きねば学校を遅刻してしまう。

カーテンから差し込む光がまぶしく目を擦りながらぬくぬくとした毛布を捲りまだ重く感じる体に言うことを聞かせベッドからでた。

のっそりと階段を下るフワフワと美味しそうな匂いが漂ってきた、「今日の朝食はカリカリに焼いたトーストと両面焼きの目玉焼きかな」とそんなことを考えながらリビングに向かった。



リビングの扉を開けると、私にとても優しい笑顔でパパが「おはよう」と言ってきた。

やさしい笑顔を向けられ、胸がキュンとしてしまい少し恥ずかしく感じてしまった、とっさに顔を少し背けながら「おはよう」と返した。


ところでだが私のパパ、名前は「逢坂時斗ときと」すごくカッコよくて優しいそして28歳と若いのだ、こんな中学生の子供がいるなんておかしいくらい若いのだ。

それには理由がある、実は私たち親子は血がつながっていないのである。

話せば長くなるので簡単に説明すると、まだ幼い頃、事故で両親を亡くし親族からも厄介者扱いされ引き取る人がいない私を実の父の教え子だったパパが引き取ってくれたのである。

数年前に高校の時のパパはすごく荒れていたって近所の人に聞いていたけど、私と初めて会ったときは、ぜんぜんそんな風には見えなかった、初めて会った時のパパの顔を今でもはっきり覚えている、まるで絶望の闇の中から希望の光を見出したかのような顔だった。

そんな昔なことを思い出していると。


「さあ早くご飯を食べて学校へ行く準備しなさい、また遅れちゃうよ」

パパは少し呆れながら言ってきた。

「もう!分かってるよ!」

パパの向かい側の自分の席に座り

「いただきます」

と言いご飯を食べ始める。今日は早く起きれたからゆっくり食べられる。

実は私は朝に弱いのだ、前にも何回か寝坊をしまったことある、その時どうしたかというと、パパがバイクで大急ぎで送ってくれたのである。

あと時のパパの背中は大きくて温かかったなんて考えながら朝食を食べる。



そうだ、まだ自己紹介をしてなかった。

私の名前は「逢坂奏かなで」今日から新学期を迎える中学2年生です。

仲のいい友達からは「カナちゃん」って呼ばれています。

好きのものは、パパとパパの作る料理とパパと一緒にいることです。

まだこのパパに対する好きという気持ちがどうゆう意味か分からないけど私はパパが好きです。



ご飯を食べ終え、学校の支度をした私は、

「いってきます!」

と玄関を出ながらリビングに居るであろうパパに言った。

するとリビングのほうからいってらっしゃいと聞こえた、さあ、今日から新学期だ。

どんなクラスになるのかな?

どんな人たちと出会えるかな?

どんな一年になるか楽しみだ。


今日の空は晴れ晴れしている。

              第一話終わり


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