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ゾンビの哲学  作者: うにお
2/5

ゾンビの出発前

 ◆◆◆◆◆◆生肉◆◆◆



 色々あったが朝食を食べ終えた私は、いつもの普段の何の変哲もない光景を目にする。


「ヨーコ、弁当持ってけー」

「Oh!忘れてたッス、アイムフォゲッティング」

 緑のストライプな風呂敷に包まれた弁当を、タケゾーから手渡しされるヨーコ。


「ユーナ、弁当持ってけー」

「分かっている」

 私も青のストライプな風呂敷に包まれた弁当を、タケゾーから手渡しされる。


「そんで、これが俺のと」

 出て来たのは黒色の風呂敷に包まれた弁当……とビニール袋。

 ひときわ異彩を放つビニール袋。ちなみに中には生肉が入っている。


「タケゾーちゃん生臭いッスよー、血生臭いッスー、ちゃんと生肉洗ったんでッスか?ウォッシュ?」

 鼻をつまみながら少々嫌な顔を見せるヨーコ、確かにこれは不快だ、そうなるのも頷ける。


「いやいや、これ位がちょうどいいんだって。生肉の本領は自然にある訳だから、鼻腔を突く血の香りと、柔らかな肉質……これがベスト!ベスト・ザ・生肉!生肉・ザ・ベスト!これを待ちに待って昼に食す……これぞ格別!至福の時!」

 それに比べてタケゾーはソムリエの如くテンションアップ。生肉ソムリエなど冗談じゃない。


「熱弁するな、お前の悪食は吐き気がする」

 ヨーコも私と同意のようで、横でうんうんと力強く頷く。

「分からない?生肉の素晴らしさが?まぁ、いつか分かる時が来るよ」

「来ないッスよー」

 ヨーコに激しく同意。


「何か生肉の話してたら食いたくなったな」

「食うな」

 ほぼ反射で言い放った私の反論を無視し、タケゾーはビニール袋の中身を臆することなく丸かじり。

「ウマウマ」

 これには私もヨーコも引く、あの冷静クールガールとハイテンションポジティブガールが生肉の匂いと、それを食べる行為にドン引きだ。

 そして、タケゾーは私たちの表情を見て咄嗟に言い訳でもするかの様に


「いやいや、朝食の時に目の前で食べてたじゃん」

「見ないように無視して食べていたんだ、そんな物を見たら食欲が失せる」

「つれないなー、ユーナは」

 苦笑いなタケゾー、全く…苦笑いするのはこっちの方だと気づけ。

「ユーナちゃん、苦笑いってまさにこのことッスね」


 ヨーコとは今後とも上手くやって行けそうだ。



 ◆◆◆◆◆出発◆◆◆◆



「さっき生肉食べ過ぎた…腹痛い……」


「「ざまぁ」」




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