第1章 黒の王の再誕 Prologue
処女作です。お手柔らかにお願いします。
はるか昔、まだ人間と人間ならざる者たちが共存していた時代。
その時代に、2人の王がいた。その2人の王は、白の王と黒の王と呼ばれていた。しかし2人の王の考えは常に正反対であった白の王は「私たち魔人が、この世界の頂点に立つべき」と言う考えに対して黒の王は「俺たち魔人と人間互いに支え合い協力して生きるべき」と言う考えであった。
そして2人の王は、対立し世界を巻き込む争いが起こり始めた白の王に味方するのは、人間を食糧と考える闇の一族を筆頭にした魔人たち。黒の王に味方するのは、人間と人間と共存すべきだと考える火、水、土、風、光の一族を筆頭にした魔人たち。
そして世界を、巻き込んだ2人の王の戦いは長きに渡り続きそして決着はついた。勝者は、黒の王。
しかし黒の王は、白の王を後一歩というところまで追い詰めたが白の王は自身を異次元に、封印した。自身を異次元に封印し眠りにつく前に白の王は、黒の王に向かってこう言った
「長い時の果ていつか必ず私は、目を覚まし、この世界に帰ってくる。その時こそ私たち魔人が世界を統べる。」と言い残し長い眠りについた。
そして黒の王は、白の王との戦いで自身の命の灯が尽きると気づき人間たちと自身に、味方してくれた魔人たちにある言葉を言い残した。
「いつの日か必ず白の王は目覚めそして世界を巻き込む戦いを起こすだろう。その時まで歴史に、隠れて人間を喰らう魔人たちから人間を守り力をつけろ。」と言い残し黒の王の命は尽きた。
こうして世界は、表の世界と裏の世界に別れ表の世界は人間たちの世界、裏の世界は魔人とそしてその事を知っている人間たちの世界となった。
裏の世界の者たちは、その戦いの事をこう言い始めた人間と魔人、魔人と魔人の戦い「人魔大戦」と。
Prologue
運命の夜
静まり返った暗闇の世界、その世界を照らす雲から出できた満月の光。
そしてその満月を背に佇む美しも何処か恐ろしさを、感じる少女。
その金髪は月の光を浴び美しく煌めき、その瞳は真紅でルビーのように美しく輝いていた。
そしてその少女は俺に、向かってこう言った。
「こんな真夜中に、何をしているんだい黒峰夜空君。」
この時の俺は、思ってもみなかった。
この真夜中の出会いが、平凡な日常から非平凡な非日常になる事、人間ならざる魔人たちの事、人間を傷付ける魔人たちを対処する人間の組織の事、その組織に協力する五つの魔人の種族たちと人間に友好を持つ魔人たちの事。
そしてこの俺――黒峰夜空が、人間でありながらある存在の力を受け継いでしまう事、少なくとも今の俺は知る由もなかった。