(^ω^)【闇カレー】のようです
(^ω^)「今夜、闇カレーしようぜ!」
('A`)「闇鍋ではなく?」
( ・∀・)「何故カレーにした?」
(^ω^)「カレーって何入れても、まぁ食えるやん?」
('A`)「まぁ、母ちゃんがよく昨日の残り物でカレー作ってるしな」
( ・∀・)「いか刺しが入ってたときは目を疑ったよ」
(^ω^)「そう!そんな懐の深いカレーだお!闇カレーにしても、きっと食えるんだお!」
('A`)「言わんとしていることは分かる」
( ・∀・)「俺は美味しいカレーが食べたい」
(^ω^)「美味しいカレーはいつでも食べれるお!今日はそのカレーの限界に挑むんだお!」
(^ω^)「と言うわけで、私の家にやってきたわけですが……」
('A`)「準備いいな。コタツもある」
( ・∀・)「真ん中に置かれてる寸胴鍋は?」
(^ω^)「もちろんカレー用だお!既に下準備出来てて、後は、皆の持ってきた『闇』を入れて煮込むだけだお!」
('A`)「闇て」
( ・∀・)「じゃあもう入れていい?」
(^ω^)「タンマ!電気消すお!暗いところでやるから『闇鍋』なんだお!」
('A`)「おー、真っ暗」
( ・∀・)「そいっ!」
('A`)「おい!何か飛沫がかかったぞ!」
(^ω^)「そいやっ!」
('A`)「なんでお前ら投げ入れてんだよ!」
( ・∀・)「いや、早く手放したかったし……」
('A`)「何を入れたの!?」
( ・∀・)「それは内緒だよ。闇鍋だもん」
(^ω^)「はい、じゃあココにカレー粉入れて……こうすれば電気をつけても何が入ってるか分からないお!」
('A`)「なるほど」
( ・∀・)「アホの割に考えてやがる」
(^ω^)「後は2~30分煮込みます」
( ・∀・)「その間何するよ」
('A`)「ゲームでもするか?」
(^ω^)「大丈夫だお!」
(^ω^)「と言うわけで、30分経ちました!」
( ・∀・)「さっきから、その謎の力は何だよ」
('A`)「どう言う訳があって時間が吹っ飛んだのか説明しろ」
(^ω^)「蟻に漸化式が理解できると思うか?」
('A`)「解らぬ……だが共に生きる事はできる!!」
( ・∀・)「お前らは高校生だろ」
(^ω^)「細けぇこたぁいいんだよ。ノリを感じろ」
('A`)「つーか、あのカレー……微妙に青くね?」
(^ω^)「ホントだ。食欲失せる」
( ・∀・)「あ、多分俺が入れたやつだわ」
('A`)「何入れやがった」
( ・∀・)「青色1号」
(^ω^)「なにそれ?ロボット?」
( ・∀・)「合成着色料。ほら、青いカレーとかあるじゃん?あれ面白そうだなーって」
('A`)「それにしちゃ青くなくない?なんか、腐ったみたいな色になってんぞ」
( ・∀・)「多分、それ専用の作り方があったんじゃない?適当に入れても青くなんないんだよ、きっと」
('A`)「適当すぎる」
(^ω^)「だが、それでいい!あの、どうやっても旨いと言われるカレーが、結構不味そうに見えてきたお!」
('A`)「……まぁ、趣旨には合ってんのか……、ん?なんか臭くね?」
( ・∀・)「ホントだ。キツいな、なんだこれ?チーズ?」
(^ω^)「俺だお!一年前にお土産で貰ったブルーチーズを入れてみたお!」
( ・∀・)「匂いでカレーが負けるって相当だぞ」
(^ω^)「なんか、フランスのチーズって言ってた」
('A`)「それめっちゃクッせぇやつじゃん」
( ・∀・)「しかし、カレーにチーズは別に間違った組み合わせじゃ無いな。むしろチーズカレーは王道だろ」
(^ω^)「そうだお!今回、俺達が突き詰めるのは『純粋なまずさ』!
カレーにケーキをぶち込めば不味いのは当然!しかし、そんな分かりきった結果など、求めちゃいない!」
('A`)「こいつ、闇カレーって前提を忘れてないか?」
( ・∀・)「待て、そもそも闇カレー自体、コイツが言い出した事だ。つまり……」
(^ω^)「ようやく気付いたか。うぬらが、我の掌で踊り狂っていたに過ぎぬという事を……」
('A`)「俺らを掌に乗せたまま狂ったのはお前だろ」
(^ω^)「そういうお前は何入れたんだお?」
('A`)「スパゲッティ」
( ・∀・)「これまた微妙な物を入れやがって」
(^ω^)「なして?カレーパスタとかあるじゃんね?」
( ・∀・)「それはそれ専用で作るやつだろ?普通のカレーだと思ったより合わないぞ」
('A`)「ついでに良いことを教えてやろう」
(^ω^)「来年から消費税-10%ってマジ?」
( ・∀・)「これは福祉国家ニッポン」
('A`)「乾麺のままで入れた」
(^ω^)「ママーだけに?」
('A`)「いや、バリラ」
( ・∀・)「なにちょっとこだわってんだよ。せめて茹でろよ」
(^ω^)「バリラだけに?」
('A`)「俺ん家がそれ使ってんだわ」
(^ω^)「へぇ~……お前ん家、バリラなんだ……」
( ・∀・)「いや……別に、俺達はいいけどさ……お前の親が決めたことなんだろ?
お前は、関係ぇ無いじゃんか……」
(^ω^)「くそっ!親って奴は!子どもをガキだとでも思ってやがるのかよ!」
('A`)「子どもはガキだろ」
(^ω^)「……っ!はい!というわけで、ね!
早速、出来上がった闇カレーを実食したいと思います!」
( ・∀・)「あ、また使いやがった。時間飛ばすやつ」
('A`)「都合が悪くなると、いつもコレだよ。コイツは」
( ・∀・)「段取りくらいちゃんと組んどけよな」
(^ω^)「うっせ。ほら、よそってやったから、二人共食べるお!」
('A`)「なんで米にかかってるの?」
( ・∀・)「カレーにはライス。OK?」
(^ω^)「お前がスパゲッティ入れるなんて思って無いんだよこっちは。炊いちまってんだから食え」
('A`)「つーか誰も具材入れてないじゃん」
(^ω^)「俺はチーズ入れたお!?」
( ・∀・)「チーズもう、でっろんでっろんに溶けて跡形もないぞ」
('A`)「青一色だな」
(^ω^)「ごちゃごちゃ言わずに食ってみ、うっめぇぞぉ?」
('A`)「旨いわけ無いだろ」
( ・∀・)「コイツすぐ趣旨忘れるな」
(^ω^)「」モグモグ
('A`)「」モグモグ
( ・∀・)「」モグモグ
(^ω^)「食えなくはない」
('A`)「吐き出すほどではない」
( ・∀・)「母ちゃんのより旨い」
(^ω^)('A`)「えっ?」




