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魔導騎士の神頼み  作者: 氷の姫
3/6

助言

どうも、氷の姫です。

3話から前回の倍の量書いてます。

週1ペース目標にして頑張ります。

マーガレット戦を終えた所からです。

それでは3話をどうぞ。



アイシア・フリージア 第1部隊隊長

身長:163cm

髪型:ぱっつんボブショート

好きな色:水色

フリージア王国の女王 兼 フリージア王国騎士団団長 兼 フリージア王国魔導騎士隊総隊長 をしている。国のトップとして政治をしているが、実力もトップクラスである。7年前にフリージア王国を建国した中心人物で、女王をしているが、自分が女王だと言い張るタイプではなく、むしろ女王であることに謎のコンプレックスを感じていたりする。状況によっては女王としての誇りを掲げる。




「…様子はどうだ?」

「血圧も心拍数も問題ないですし、気を失ってるだけだと思います。もうすぐ目覚める頃かと。」

「そうか…なら、そろそろ呼ぶべきか…」



リーティアが目を覚ましたその場所はフリージア魔導騎士隊の病院の一室だった。


なんで寝てるんだろう…何話してるんだろう…


虚ろな目を擦りながら話し声の聞こえる方を見ると、そこにはアイシアとあとは…若い女性が話していた。

アイシアは電話を耳に当て、また別の誰かと話し始めた。


「そんなこと言ってないで来て。貴方にとっても重要案件なんだから。…ったく、ほんとに自由なんだから」

「ふふ、相変わらずですね、あの方は。…と起きたみたいですよ。」


2人は話しながらベッドで横になっているリーティアの元へ向かう。

慌てて起き上がろうとするリーティアにアイシアは「そのままでいい」と言いながら横にある椅子に座る。


「身体に異常はないか?」

「いえ…特に何も無いです」

「そうか。昨日のことはどのくらい覚えてる?」

「昨日のこと…」


そう聞かれて思い出した。


マーガレットに一撃を与えた後、気を失って倒れ、

そして目を覚ますとここにいた。


「はい…途中までははっきりと覚えてます…」

「どこまで覚えてる?」

「あれは…マーガレットの攻撃を受けられなくなってやられそうになった時…その時にこれが光り出して…それからはあまり…」

「なんか特別なことでもやったりした?」

「いえ特に…命乞いくらいしか…」

「マーガレットに?」

「いえ、とりあえずどこかに祈っただけです。」

「なるほどね…」


そう言うとアイシアは立ち上がり、窓側に歩き外を見つめた。何かを深く考えているような顔だった。


そんな少しの間の後、アイシアと話していた女性がリーティアに声をかける。


「そういえば、自己紹介まだだったね。私はユーカ・リプタス。第2部隊隊長でここの医院長もやってるの。よろしくね。」

「よろしくお願いします。」

「聴診器当てるからちょっと起きがってみて。」

「分かりました。」


リーティアはベッドから起き上がり聴診器を当てられる。


「…うん、大丈夫みたいね。これならもう動いても大丈夫だよ。そうだ、アイシアさん、話があったんじゃないんですか?」

「ああ、うん。それをするにはクローバーが来ないといけないから、多分まだ1時間くらいかかると思う。」

「なら、リーティアちゃん病院内回ってもいいですかね?」

「時間通り帰ってくるなら問題無いよ。」


そして2人はリーティアの方を向いて言う。


「そうだ、ついでに他の第2部隊の人とも会ってくるといいよ。第2部隊はここで働いてるから。」

「あ、でも私は他の患者の方も診ないといけないし、まだまだ仕事残ってるから案内はできないけど。」

「私はこの部屋にいるから、回っておいで。中庭とか綺麗だから、結構楽しいと思うよ。」

「はい、分かりました…」


そう言われリーティアは病院内をぶらぶらと歩き始めた。しかし、浮かない表情を浮かべている。

無理もない。魔法が使えないと思っていながら、魔導騎士隊に入隊し、右も左も分からないまま、ただアイシアに言われたことに「はい。」と答えるだけの自分。自身がない。自身が持てない。


俯き、白い床を見つめながら白いソファに座る。

病院内の喋り声も遠く聞こえる。



「……ぇ……ねぇ…ねぇってば!!」

「うわぁはっはい!!」

「えっと…大丈夫?」

「あ、はい。大丈夫です…」

「まぁ大丈夫じゃないことくらい私には分かるけどね。隣座るね。」


突然声をかけられ、リーティアは戸惑った。

それ以上に、大丈夫と答えたのに大丈夫じゃないと理解したこの相手のことを本能的にこう感じた。


なんだこの人。


「ああ、ごめんね。私はプルメリア・バージン。あなたのことは聞いてるわ。模擬戦で色々あったんだって?」

「ええ、まぁはい…」

「ずっと何も無いと思ってたのに、突然能力に目覚めたらそりゃびっくりするよね。なにより『自分の力を理解していないこと』に不安になる。わりとビンゴでしょ?」

「…。」


リーティアは俯いたまま何も喋らない。

その様子を見ながらプルメリアは続ける。


「多分合ってると思うけどね。それだけじゃない、『自分のことなのに意見が出せずに受動的になってる』のが嫌。」

「……!!」

「お、図星って顔。よく顔に出てくれるからわかいいなぁもう。」

「や…やめてくりゃひゃい…」


リーティアの顔をむにむにして遊ぶプルメリア。

しかし、抵抗しようとはしないリーティア。

プルメリアは手を離し、笑顔で語りかける。


「その不安を晴らす方法はある。あなたの強い意志が必要だけどね。」

「あるんですか…?」

「そりゃ いくらでもってくらい。その中でも1番良い方法も知ってる。」

「あの…教えてもらっても…良いですか?」

「サービスだよ。それはね『自分の能力を自分から知ろうとする』こと。それだけ。」

「でも…どうやって…」


また俯くリーティアに「大丈夫。」と声をかけながら話す。


「今、周りにアイシアさんもいるし、他の優秀な人達がいる。自分の能力を理解出来る人、きっかけを作れる人に頼ればいい。でも自分から言うんだよ。」

「きっかけ…」

「まぁ、困った時は私に聞きな。私はここで心療内科医やってるから。」

「え、あ、はい!」

「今日から変わってみな、世界変わるよ。じゃあ私は仕事に戻るから。」

「はい!ありがとうございました!あ、私も戻らないと…」


プルメリアに言われたことを頭の中で繰り返しながら病室へ戻った。


リーティアが着くと、アイシアが窓の方を向いて座っていた。


「リーティア、おかえりなさい。時間より早く戻ってきたのね。中庭見てきた?」

「あ、見てないです…ごめんなさい…」

「謝らなくていいよ、またいつでも見れるから。」

「はい、今度見てみます。」


そう話してるとドアの向こうから声が聞こえた。


「…クローバーさん、この部屋です。」

「わざわざありがとね〜。」

「いえいえ、じゃあ私はこれで。」


そしてドアを開けて入ってきたのは、背の高いスタイルの良い色んなところが大きい女性だった。


「アイシア〜。と、このかわいいのが新人ちゃんかな〜?」

「ふぐっ!?〜〜〜〜〜!!!」


大きな胸に捕まり、必死に抵抗するリーティア。

一方、その女性は幸せそうに笑っている。


「ちょっとクローバー!!そうやってすぐ人を困らせない!!」


アイシアが注意すると、満足げな顔でリーティアを解放する。


「あはは〜、ごめんね〜。私がクローバー・クローバー、元神で〜す。」


見て分かる、聞いて分かる。圧倒的変人。いや、変神。


「アイシア〜、私に何か用〜?」

「ねぇクローバー、この世界の『神と関係がある能力』って何がある?」

「ん〜そうねぇ、憑依、化神、加護…他にあったかな…?」

「その中にあるとしたら…なんだろう…?」


さっきまでのゆるゆるテンポとは打って変わった

ハイテンポの会話。

リーティアは完全に置いてかれていた。


「私も話は聞いたし、考えてみたけど『憑依』が1番近いかなぁ。別人の如く乗っ取られてたわけでしょ?」

「やっぱりそう思う?確証は持てないんだけどね。」

「まぁ、それを調べるとっておきの方法があるけど…」


それを聞いたリーティアは、1歩前に出て勇気を出して声を出した。


「あ、あの!その方法ってなんですか?」

「ん〜?それはね、神界に行って会えばいいのよ。」


一瞬、何を言ってるか分からなかった。神界へ行く?

どういうことなんだろうか。

神界なんて子供の頃の話でしか聞いたことがないような所だ。神はいるのは知っていたが、神界までが本当だとは思わなかった。

リーティアの頭にはてなが浮かぶ。


「あら〜?もしかして神界知らない?わりとすんなり行けるけど。」

「私も神界には行ったことはないわ。存在自体はよく知ってるけどね。」

「アイシアでその感じなら、知ってなくて当然レベルなのね〜。」


神界。そこへ行けば、自分の能力について分かることがあるかもしれない。ならば、行くしかない。

今自分がやるべき事は分かってる。

リーティアは決意を固めた。


「私を…私を神界へ連れて行ってください!!」

「あらら〜。私、決断早くて意思が強い子好きよ〜。」

「自分の能力について知りたいんです!お願いします!!」


リーティアはクローバーに1歩近づき、前のめりになる。行きたい。伝えたい。伝えなきゃ。そんな意思の表れである。

そんな近づくリーティアをクローバーは嬉しそうに見ながら、また強く抱きしめる。


「なら、4人で行きましょうか。」

「4人?リーティアとクローバーと後2人は?」

「アイシアと〜、スズカも連れて行きましょう!また3人で旅行したいわ〜。」

「旅行じゃなくてリーティアの能力調査だからね。」

「わたしが目的忘れるような神だと思う〜?」

「知ってる。忘れない。」

「じゃあ、決まりね。4人でいこ〜!」


そう言ってリーティアを解放したが、リーティアは完全に焦っていた。国王、変神、天才、うち2人は隊長格だ。この人達についていくのは、肩身が狭すぎる。


「でもクローバー、その間第4部隊の様子見なくていいの?」

「大丈夫〜、あの子達なら安心だし、他の私置いていくし〜。」

「クローバーも隊長任せてるんだから、ちゃんと面倒見てあげてよ。」


訂正、隊長格3人だ。肩身が狭いってもんじゃない。

リーティアは潰れそうな心臓を抑えて、若干後悔しながら、クローバー達と神界へ向かうことになった。




後日、スズカは勝手に話が進んでいたことに怒っていたが、リーティアの能力調査という旨を伝えたら行くと言ってくれた。リーティアはその時、クローバーのちょっと悪い顔を見た気がした。

どうも、氷の姫です。

3話見ていただいてありがとうございました*_ _)

リーティアの能力を調査するための神界行きが決定しました。

新キャラも3人出ましたね、覚えていきましょう。

まぁ私はこんなところで失礼します。


4話もよろしくお願いします*_ _)

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