出会い
はじめまして。氷の姫です。
普段はアイシア@氷の姫という名前で活動してます。
ハンドルネームはオリキャラの名前から取ったもので、そのオリキャラのストーリーを書こうと思ったのですが、そうしたらハンドルネームが無くなりました(笑)
頭の中でストーリーが進みすぎて序章って難しいですね。初手の説明が多すぎてダラダラしたものになってしまってると思います。(汗)
これからどんどん盛り上げていくつもりなので、是非読み続けてください!!
よろしくお願いします*_ _)
魔導騎士が存在する世界。
平和と戦争が混同する世界。
神界と人間界が繋がった世界。
そんな世界に7年前、小さな国が誕生した。
フリージア王国
女王 アイシア・フリージアが統治するこの国は、安定した経済力と内政があった。
この国には25人の魔導騎士がおり、毎年新たな魔導騎士が入隊する。
これは新人魔導騎士 リーティア・ライデ(16)の物語である───
「…私が魔導騎士か…」
リーティアは、国連から渡された魔導騎士ライセンスを見つめながら、不安を募らせていた。
物心ついた頃から両親がいなかった彼女は、児童相談所で育ち、ある日見た夢をきっかけに騎士を目指すことを決意した。
彼女が夢見ていたのは、魔法など使わない、通常の騎士団。
しかし、入団試験の際に女王であり魔導騎士隊総隊長でもあるアイシアから直接、魔導騎士隊に入隊するように告げられた。
本来は通常の騎士団に入ろうとしていたのだ。
彼女は魔法など使えない。使い方さえも知らない。
そんな晴れない気持ちの中、ノックの音が部屋に響いた。
「リーティア、今大丈夫かしら?」
「はい!…あ、スズカさん!」
「さん はやめて。せめて同い年なんだから普通に話せるようにしたいの」
「はは…ごめん…なかなか抜けなくて…」
そうやって部屋を訪れたのは見た目は12歳くらいの少女スズカ・プラタナスだ。
スズカは9歳の時にアイシア、そして元神のクローバー・クローバーと共に建国に携わった人間であり、国の財力の大部分を担うプラタナス財閥の娘である。
第1部隊から第5部隊まである中の第5部隊隊長だ。
「最近の調子はのどうなの?」
「全然だよ…魔法なんて分からないし…」
「無理もないわね…まあ、アイシアのことだから絶対何かあるはずなんだけど…私には分からないけど」
「とりあえずどうすればいいんだろう…」
「入隊させた以上、アイシアから何かのきっかけを作ってくれるはずだし、クローバーも協力すると思うわ。勿論、努力も欠かしてはならないけどね。」
「うん、頑張るよ!」
スズカは訳も分からず入隊させられたリーティアのことを気にかけているようだ。
もっとも、リーティアは第1部隊第5位、スズカは第5部隊隊長なのだが。
それから他愛もない話をしていると、ノックが3回静かに聞こえた。リーティアが返事をして出てみると、そこに居たのはベロニカ・ユースグルファだった。
かつてはプラタナス財閥のメイドとして仕え、プラタナスの主君の命により、アイシアに仕えることになったメイドだ。彼女も魔導騎士であり、第1部隊副隊長だ。
「リーティア様…スズカ様も一緒だったのですね。アイシア様がお呼びです。」
「隊長が?分かりました。すぐに行きます。」
リーティアは不思議そうに首を傾げながら身支度を済ませていく。
「不安なら私もついて行くけど、ベロニカ、大丈夫だよね?」
「問題無いと思います。」
「なら私も一緒に行くわ。」
そうして、アイシアの元へ3人は向かった。
「失礼します。」
その声と共に重々しいドアが開いた。
「隊長、お呼びでしょうか?」
「リーティア、思いの外早く来たのね。あと、アイシアでいいわ。あんまり隊長で呼ばれるの慣れないから…」
「わ…分かりました…アイシア様?」
「それでいいわ。そうね、用件を伝えないと。貴方のこれからについて話そうと思ったんだけど…」
その先を言いかけて、目線を同伴していたスズカに向けた。
「なんだ?それは私がいない方がいい話か?」
「いや、大丈夫よ。そんな秘密の話じゃ無いわ。」
「ならここで聞くよ。」
ソファに腰をかけ、もたれながら、目線はリーティアの方へ向けていた。
「アイシア様…それで話というのは…」
「突然だけど、貴方にはこれから模擬戦を行ってもらうわ」
その言葉を聞いて、リーティアは固まった。
なぜまだ魔法すら使えない人間に突然模擬戦を行うのか。それだけが頭をぐるぐると回った。
「まぁ、そうなるのも無理は無いわ。なにせ貴方はまだ自分の能力も魔法の使い方も知らない状態だもの。でも、騎士団に入るための基礎能力はあるから、大丈夫よ。万が一でも死なないわ。」
「はい……はい…」
困惑と動揺から返事もままなっていない。
そんな空気の中、口を開いたのはスズカだった。
「それで、模擬戦の相手は誰なの?」
「リーティアと同期のマーガレット・ピスカよ。あの子も騎士としての実力はあるけど、魔導騎士としてはまだまだだからね。丁度いい機会だし。」
アイシアは私に何を見込んでいるのか。
リーティアは困惑と動揺のあまり、話を掴めていなかった。
「まぁリーティア、模擬戦だし何か分かるかもしれないし、どれだけ全力でやっても死なないようにはなってるから、やってみるもんだよ。」
とスズカに背中を押され、さらに不安が募る中、模擬戦に行くための準備をした。
この1歩から、彼女ので全てが変わるのであった。
読んでいただきありがとうございました。
氷の姫です。
さて、戦闘モノを作ろうとした結果、①では戦闘パート直前にして終わってしまいました。
戦闘パートを盛り上げられたら良いのですが…
この物語、スピンオフが頭の中で出来すぎて本編全然出来ないんですよ。(泣)
1話面白く無かったな…って思う人も出来れば4話くらいまで読んでから決めて下さい。お願いします。
それで面白くなかったら私が全て悪いですね。
これからも全力で書くのでよろしくお願いします*_ _)