第9話
「さあ、ついたぞ、ここがこの町、マエリベル最高で最強のギルド、ザ・ピースメーカーだ」
そこは2回建てのとても大きな建物だった。
ピースメーカー…平和の作り手か…
ギルドの名前にふさわしい冒険者がいるといいんだが…前回変なフラグたった気がしたし
「レナさんとハクは念のため僕の後ろに居て、めんどくさいことが起きる気がするんだ…」
「?わかったわ」
「了解です!」
二人とも素直で助かる。
「さぁ、行こう」
グレッグさんの続き、ギルドのドアをくぐると…
「うおっあぶね」
飛んできた大剣とナイフ3本をとりあえずチリにしといた。まったく、レナさんとハクが怪我したらどーさるんだよまったく。ん?グレッグさんなんでこっちみてんの?
「おいお前!何しやがった!」
強面の冒険者らしき男がこちらに近寄ってきた
「なにとは?」
「とぼけんな!俺様の武器をどこにやりやがった!」
あぁ、こいつらが投げたのか。
とりあえず足元のゴミを指さす
「あぁん?このゴミがなんだったんだ」 てめぇ!」
「これがあんたの武器だよ、僕の仲間に当たりそうだったから燃やしただけだ。仲間を守るのは普通だろ?」
「これが俺達の武器だと!?舐めてんのかてめぇ!それに仲間だと?…へぇ、その女2人と有り金全部こっちに渡して土下座したら許してやるよ糞ガキ」
…殺してもいいよな
この世界にきて初めて、殺気を放つ。
それ以上喋るな、という意味を込めたとても弱い殺気だ
「「「っ!?」」」
「お、おい、なんだよ、なんだよこの殺気はよぉ!お前なんなんだよ!ちくしょぉぉおお!」
そんなに殺気を出していないのに周りの人もびびってる。グレッグさんなんて気絶したぞ。レナさんとハクは問題ないようだ、よかったよかっ…よくないこれ気絶してる!
周りのことを気にしていると男がかなり遅い速度で殴ってきた。あくびが出そうだ。
そのまま腕をつかみ、肩のあたりまで燃やす。
せいぜいタバコに火をつけるライターくらいの火が出るような魔力しか込めてないのに、男の腕が炭になり、落ちた。
「うがぁぁぁあああっ!腕が!俺様の腕がぁぁああ!」
うるさいな。そのまま燃やし尽くそうかな…
男に触れ、燃やそうとしたその時
「君!何をしているんだ!」
僕と同じくらいの身長に、細身の身体、1本の真っ白な剣を腰にさした男が、二階から叫んだ。