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日本を救うのは、おまんこ教  作者: 野馬三朗
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おまんこ様と日本神話

日本は、元来がおまんこ様の国です。


古事記・日本書紀などの日本神話は、ずいぶん歪められてはいますが、それでも隠しようがなく「おまんこ様」の栄光を語っています。


日本の最高神は、天照大神(アマテラス)です。

世界的に見ても、女性神を最高神と讃えているのは、古代国家以外でほとんど類を見ません。


アマテラスは、縄文以来の「おまんこ様」の後裔と考えてほぼ問題ありません。

日本国家が成立し記紀が編纂された時点では、女性原理こそが国の柱であるとはっきり自覚されていたのだと思います。

その証拠に、この時代は女性天皇がことのほか多く輩出した時代でもありました。


しかしながらこの時代は、中華帝国由来の男性原理が流入し、「おまんこ様」の栄光が塗りつぶされていく最後の残照ともいえるような時代でもありました。


アマテラスの「処女神」としての性格にも、そのことが表れています。


アマテラスは、弟神のスサノオと協力して、幾人かの子作りをします。

そのうちの一人が、天孫降臨するニニギの親、つまりは天皇家の祖先です。


それではアマテラスとスサノオは、結婚してセックスの結果、子供ができたのかというと違います。

それぞれが、神宝を噛み砕いて吐き出すと、子供になったという、よくわからない話です。


二人は直接的にはセックスをしていない、だからアマテラスは「処女」のままのように見えます。

結婚したわけではないから、スサノオは弟神ではあっても、夫神ではありません。


近親相姦になることを避けたという側面もあるでしょう。

しかしそれよりも、結婚してなお最高神を女神が務めるという事態が好ましくなかったのではないかと想像されます。


記紀の時代には、最高神を女が努めるにしても、そこに「男」の影を感じさせてはいけない、つまりは「処女」かそれに準じた立場が要求されるようになってきていたのだと考えられます。


ちなみに、スサノオは「おちんぽ様」の後裔です。

やんちゃで奔放な困り者でありながら、どこか憎めない存在です。

ヤマタノオロチ退治をして草薙の剣を献上するのは、冒険と宝入手という「おちんぽ様」の属性を表しています。

和歌の神でもあり、国津神の祖でもある点にも、和合と豊穣につながる属性が描かれています。


日本神話最大のトリックスターでありながら、結局はアマテラスのサブに回るという役どころが、古い日本の伝統を感じさせるところでしょう。


これは邪馬台国の卑弥呼と、それをささえる弟との関係などを考え合わせても興味深いところです。

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