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日本を救うのは、おまんこ教  作者: 野馬三朗
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愛と和合の、おまんこ教

おまんこ教の主祭神は、おまんこ様です。

副祭神は、おちんぽ様です。


おまんこ様は、日本古来の女性原理を神格化した存在です。

古くは姫神様と呼ばれてきましたが、現代では意味が通じなくなってきているので、より直截に理解できるよう「おまんこ様」と呼称するようにしました。


おちんぽ様は、同じく日本古来の男性原理を神格化した存在です。

男性原理は女性原理に従属するものと、おまんこ教では考えるので、おちんぽ様は副祭神の位置に在られます。


おまんこ様、おちんぽ様は、縄文以来日本の伝統の根幹を支える存在でしたが、やがて男性原理が女性原理を抑圧するゆがんだ体制にとって変わられてしまいました。

それでも民間信仰のレベルにおいては、江戸時代あるいは昭和の高度成長の頃まではそのなごりをとどめていたものです。


おまんこ様の信仰は、平和と愛を根本価値とするものです。

おちんぽ様は、そこに和合と豊かさを加える存在です。

日本人はこういう信仰をずっと抱いていたものだから、世界でもまれに見る平和で豊かな社会を築いてこれたのです。


中国や西洋の価値観が流入するにつれて、おまんこ様への信仰は社会の隅っこの方へ押しやられてしまいました。

とくに戦前・戦後は、ヒステリックな男性原理が幅を利かせて、おおらかなエロスの賛美は影を潜めてしまいました。

現代日本で私たちが感じる生きづらさは、なによりこれが原因です。


いまこそ、おまんこ様の復権が必要なときです。


おまんこ様への信仰は、文化のメインストリームでは弾圧されすっかり力をなくしてしまいましたが、サブカルチャーの領域では形を変えながら今もしっかり息づいています。

日本の「オタク」文化や「カワイイ」文化が、まさにこれにあたります。


「かわいい女の子」たちは、古の姫神様の後継者です。

現代に生きる「おまんこ様」なのです。


しかしながら、日本古来の男性原理=「おちんぽ様」は、西洋流の男性原理の前に、存在が希薄化してしまっています。

「国家」や「経済」を語る言葉の前に、「おちんぽ様」は「去勢」されてしまっているのです。


今、必要なのは、「愛」や「和合」を語る言葉です。

(「平和」と「豊かさ」はとりあえず足りています。)

おまんこ教は、(それゆえに)愛と和合を、主教理とします。


日本の未来は、愛と和合にあり、です。

これをキャッチフレーズに、「おちんぽ様」の元気を取り戻しましょう。


おまんこ様、おまんこ様、おちんぽ様に、力と元気をどうかお授けください。


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