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1話

よろしくお願いします

嵯崚学園は幼稚舎から大学、大学院までの一貫校。さまざまな特技を生かした科が特徴的で、家柄など関係なく実力だけで入学可能な学園である。

 学園は学園都市の中に存在し、教職員、生徒の宿舎はもちろん病院、商店街、学園内を歩く足にもなる地下鉄など生活に必要な建築物はすべて揃った学園都市である。

小学部、中等部、高等部にあるZクラスは通称魔法科と言われるくらい特殊能力者の集まりのようなクラスである。


魔法科に入るには特殊能力が必要である。運動能力に長けている者、学問に長けている者も多いが、いわゆる超能力や魔法などといった超常現象を引き起こす者が入っていることも多々ある。 

 親に見捨てられた者を救済する場合もある。こと、超能力は自覚がない時期から発動してしまうケースもあり、親がその能力に恐れ、噂を聞きつけ、学園に預けるということも多かった。それさえもされず、施設から預けられるという不幸なケースもままあり、水面下の問題にもなっていた。

 唯衣 沙久羅もその問題の当事者である。自覚のないままに超能力を発動してしまい、親に捨てられ、祖父が育てていたが、その祖父も手に余るようになり、普通学校に通うことができなくなっていたところに魔法科のある嵯崚学園の噂を聞きつけ、入学させることになった。それも二年前の話で、今はその祖父とも連絡は年に数通の手紙のみになっていた。

 嵯崚学園から小遣いまでの援助を受けているため、祖父に頼ることは全く必要なかった。風の便りで妹はいるらしいが、一度も会ったことはなかった。それでも、構わなかった。今は学園が自分の居るべき場所と思い始めていた。



ありがとうございました。

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