表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
友達以上、**未満  作者: 文字書きA


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/3

第三話

変化が訪れたのは、彼女が5本目の動画を投稿した時だった。素人目では、何が良かったのか分からない。けれどもその動画は今まで以上に再生されて、高評価も多くついた。


「お前のおかげだよ、ありがとな!」


彼女はそう言って笑ったが、私としては戸惑うばかりだ。私の助言は、どこでも聞けるようなものばかりで、伸びたのは彼女の努力があってこそだと思うのに。


(だいたいあいつ、3週間も経ったのに止めてねえし)


飽き性の彼女が、毎日とはいかずとも定期的に投稿を続けているだけで奇跡だ。試しに、手元の画面に表示されている検索ボックスに、彼女の配信者名を入れてみる。いくつかのTwitterアカウントと、個人ブログがヒットした。


(……固定ファンも付いてきてるな)


少しずつだが、幼馴染はネットの世界で認められ始めている。そう感じて、私は何となく嬉しくなった。


(せっかく、あいつがやる気を出しているんだ。評価されてるなら、それに越したことはないよな)


もう、自分にできることはない。そう思いながら、私はスマホをしまって顔をあげる。幼馴染は目の前で、机に突っ伏して眠っていた。


「こら伊東。授業中に、堂々と寝るな」


教師が彼女を揺り起こす。慌てて謝罪をしている彼女は、昔と何も変わらない。その姿に、私は思わず笑ってしまった。


(何やってんだ。……まあ、多分。伸びた動画でやってたゲームで、ハイスコアが出るまで寝ずにやってたんだろうけど)


次の動画は、〇〇するまで終われません系かな、なんて。他愛もないことを考えながら、私は彼女を見つめ続ける。彼女はそんな私のことなど知る由もなく、教師に向かって何度も頭を下げていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ