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第二話

私の予想は、初めて外れた。翌日、学校では禁止されているスマホを彼女がこっそり取り出して、私に見せてきた時に。


「動画、投稿したんだ」


少しはにかみながらそう言って、彼女は私にスマホの画面を見せてきた。


「……そっか」


虚を突かれはしたものの、私は笑ってスマホを見る。案の定、登録者など1人もいない。動画も人気のゲームを実況するだけの、シンプルな物だった。編集も少なく、字幕もなく、声も小さい。そのことを指摘すると、彼女は随分と真剣に聞いていた。ご丁寧に、メモまで取って。


(本気なんだな)


彼女のことは、嫌いではなかった。本気の夢なら応援しようと思いながら、私は彼女に向かって告げる。


「アカウントのURL、後でラインで送っといて。今やるなよ。先生に見つかると面倒だし」


「お、おう。分かった」


彼女は少し慌てながらスマホを仕舞う。私達は、他愛もない話をしながら昼休みを終えて、5時間目の授業に出席した。足元に置いた鞄から、微かな振動が伝わってくる。


(あの、馬鹿)


どうやら彼女は、授業中にスマホを触っているらしい。何をやっているのかとため息をつく。案の定、スマホはすぐに先生に見つかって、取り上げられていた。視界の端に、慌てている彼女の姿を捉えながら。私は密かに考える。


(そんなに私に見てほしかったのか)


少し意外だ。ただ家が近いだけで、何となくで一緒にいた。幼馴染という名の、何も起こらない関係。そう思っていたから。


(まあいいか。ちょっと付き合ってやるくらい)


彼女のことだ。飽きればすぐに、やめるだろう。3日か、長くても1週間。その程度の期間で終わるはずだ。だから何も問題はない。そう思いながらも、私は心の奥底で少し期待していた。何かが変わるのではないかなんて、そんなことを思って。

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