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07.とある計画とその実行

どうもー、久々の更新です!

わけあって遅れてしまいました。

今回はミナトが城を抜け出します。

ではどうぞ!

 Hello, everyone. I'm Minato.

 訳すとこうなる。

 “みなさんこんにちは。私はミナトです。”

 こんな感じ!

 

 ん?何で英語かって?

 気分よ、気分♪

 あるでしょ、何か使いたくなるときが。

 決して!ホームシックになったとかじゃないんだからね!!

 ……………

 ………

 …

 ごめんなさい、嘘です。

 ちょっとだけホームシックです。

 別に家に帰りたいとか、会いたい人がいるとか、急に向こうの世界が恋しくなったとかじゃないよ?

 ただ………。 

 こないだ買ったゲームとかその他とか、新刊のラノベとか!とにかくやってない事がそりゃもういっぱいあるんだーーー!!

 

 くそっ!何故だ!何故なんだ!!

 何故あの時に召喚されなきゃいけなかった!?

 いや!そもそも馬鹿(ユウスケ)と一緒に帰った時点で間違ってたんだ!

 

 はぁ、はぁ……!

 何だか既視感(デジャヴ)を感じる?

 

 えぇい!話が完全に脱線してる!

 この話は暫く心の片隅に秘めとこう。

 ところで、現在私は城下町にある武具屋に来ている。

 そして目の前には泣き崩れているこの店の店長さん。

 何故店長さんが泣き崩れてるか気になる?

 だったら教えてあげよう。それは遡ること十分前……。

 

 

 

 ―――十分前―――

 

 

『ねぇ、レイシス』

 

『何じゃ、主殿よ?』

 

『あの店とかよさそうじゃない?』

 

『うむ、確かに良さそうじゃな。何やら掘り出し物がありそうじゃ』

 

 あの店とは武具屋の事である。

 今私はとある計画を実行すべく、必要なものを集めている。

 必要なものとはつまり、旅に必要なものである。

 当然旅に出れば食料や身を守るものが必要になるわけで、そこでまず武具屋に来たわけだ。

 流石にダガーブレスレットだけじゃ心もとないしね。

 一応魔法や体術も使えるが、この世界は私にとって未知の世界。

 何があっても可笑しくない。

 人だけと戦うわけじゃないし。

 

「とりあえずあの店にゴー!」


 いや~、これだけあると迷うね~。

 

「どれにしようかな~…」

 

 ほんとに迷う。

 

『主はどのような得物が扱えるのじゃ?』

 

『基本的には何でも、かな。』

 

 そう、私はとある事情から身を守れる手段は結構学んでいたりするのだ。

 そりゃもう、体術や、武術など兎に角いろいろ学んだ。

 それは血の滲む思いで頑張ったんだ…!

 その中には銃の扱い方まで……。

 どれだけあの馬鹿(ユウスケ)が私に負担を掛けてるか察してもらえたと思う。

 

「これでいいかな。」

 

 私がとったのは、黒い片手直剣だった。

 刀身を鞘から抜き出してみると、刃も黒く、光を反射せずに黒き刀身に吸い込まれているような鈍く光っていた。

 これいいな。

 

『ほう。これはなかなかの業物じゃなの。』

 

「よしこれにしよ。値段は……56万ゴールド。大丈夫、買える。」

 

 因みに私の持ち金は全部で500万ゴールド。けっこうある。

 後は食料や服等にあてるつもりだ。

 

 

「おじさん、これ下さい。」

 

「あいよ、56万ゴールドだ。」

 

「ねぇ、おじさん…もう少し安くならない?」

 

「いやそれはできない…!」

 

「そこを何とか…!」

 

 どんなにお金に余裕があっても私は手を抜くつもりはない。

 貧乏性とかいわれたっていいもんね!

 安いものほどいいもんは無い!

 

 

 

 

 大体五分くらい粘った結果……

 

「お願いだ…!5万ゴールドで勘弁してくれっ!」

 

「まぁ、それでいっかな」

 

 なんと56万ゴールドを5万ゴールドまで値切ることに成功した!

 ラッキー!はぁ、幸せ…!

 おじさんは私とは対照的に泣きべそをかいている。

 ご愁傷様、相手が悪かったね。

 やったの私だけど……。

 

『主よ』

 

『うん?どうしたの?』

 

 私が値引き成功の余韻に浸っているといきなりレイシスが念話で叫んできた。

 ちょっとびっくり。

 

『この感じ、生産品ではない銃がありよる』

 

『へ?』

 

『この感じ…やはりそうじゃ』

 

 マジ…!?

 マジですか!?

 マジなのですか!?

 

 そっか、そっか~。

 まさかいきなり巡り合えるとは。

 きっと今の私の顔はとても凄い事になってると思う。

 それはもう猟奇な殺人鬼のような顔じゃないかと思う。

 

「ねぇおじさん」

 

「まだ何か―――ひっ!」

 

 私の声は鋭く、そして冷たいものになってる。

 自分でもわかる。

 私はどうも何か企んだりしてると、態度に出るときがあるらしい。

 随分前にそうユウスケに指摘された事がある。

 確かにその通りだ。

 

「此処に純粋の不出来な銃じゃない掘り出し物の銃が置いてあったりしない…?」

 

「え?い、いえ!ありませんっ!ありませんともっ!」

 

「へぇ~、そうなんだ……でもそれは嘘」

 

 そう言ってる私もいつもはやらない行為に至っている。

 やってる自分も少し怖い。

 

 

 

 

 それから五分後、つまり十分後の今に至る。

 これで何故店長のおじさんが泣き崩れてるかわかったかな?

 今私の手元にはさっき購入した黒い片手剣に二挺の銃がある。

 

 銃があると分かってから五分間、店長のおじさんは私が放つ冷たく鋭い言葉に恐怖し、銃を持ってきてくれた。

 その後は値引きに値引き、購入した。

 因みにお値段、最初が300万ゴールド、購入した際の額は30万ゴールド。

 あとはおじさんがどうなったかは皆分かるよね?

 

「しかし、ラッキー!あのおじさん、まさか同じ銃を二挺持っていたとは…」

 

 そう、あのおじさん、銃を二挺持っていた。何でもある冒険家が手に入れたのはいいが、使えず、結局あの店長さんに売ったのだとか。

 ありがとう!誰かもわからない冒険家さん!

 

 それと今更だが、私が買ったのは拳銃(ハンドガン)だ。

 それもH&K USPと呼ばれる自動拳銃に似ている。

 だが似ているだけであってH&K USPではない。

 まず、デザインが多少違うし、材質もやはり違う。

 まぁ、異世界だし同じものがあったらあったでビックリだけど。

 でもやっぱりそっくりなのだ。

 もしかして、似た武器がいっぱいあるのかな?

 

 とりあえず今はいいや。

 今は目先の事に集中する。

 次は、食料に服だ。

 武器はとりあえず空間―――亜空間に仕舞っておく。

 

 そうしてしばらく、私は城下町の市場などを巡りに廻った。

 

 

 

 

 ✝

 

 

 

 

 その頃、城の王の執務室ではある報告がなされていた。

 

「今日の勇者ユウスケと、ミナト殿の動きはどうであった?」

 

「はっ!ユウスケ殿はいつもと同じく姫様と共に裏庭にて魔法を習っております。」

 

「そうか、ではミナト殿は如何か?」

 

「ミナト殿は宝具を下賜されて以来、図書室に籠り、独学で魔法を学び、この世界について学んでいる模様です。」

 

 ほう、独学で魔法を使えるようになったと?

 彼女の能力には幾つか目を見張るものがある。

 できれば、勇者共に此方側に付けたいものだが……。

 

「それともう一つ報告があります。」

 

「なんだ?」

 

「ミナト殿はどうも午前中は図書室に籠り、午後は城下町に出ている模様です。見張り役として付けた者と数名の衛兵が確認しております。」

 

「城下町にいったいどのような用件で…?」

 

「どうも、侍女達から貰った果物などを売り、その稼ぎで何かを買っている様です。」

 

「わかった、そのまま監視を続行してくれたまえ。」

 

「はっ!」

 

 いったい何をしているんだ?

 

 

 

 

 ✝

 

 

 

 

 さて、そろそろ行動を開始するかな?

 

 どうも、ミナトです。

 あれから私は必要なもんを集め終え、城に戻った。

 とりあえず、脱出路も確保してあるし、深夜になるまで部屋で寝てようかなと思い自室に戻った。

 

 そして今現在深夜です。

 闇を使って監視の目を調べると、ご丁寧にまだある。

 

『三、いや四かな?』

 

『これならば闇を纏えば簡単に突破で来よう』

 

 とりあえず昼間に買っておいた服と装備品を亜空間から取り出す。

 

 格好は一応言っておこう。

 まず下は、長い黒いズボン、上は同じく黒い半袖のTシャツっぽいのにこれまた黒いレザーコートを着用している。

 腰の左右には店長のおじさんを泣かすほどに値引きして手に入れたH&K USPそっくりの拳銃が一挺ずつ左右のショルダーホルスターに収めてある。

 その腰の後ろには片手剣があり、靴はブーツ、手は革製のプレート付きグローブ―――ガントレットを装備し、上からはよく見る茶色っぽいフード付きのローブを着ている。

 あとは、西洋鎧のバイザー見たいのがあったのでそれを装備した。

 これでとりあえず顔を隠せる。

 

 なんだか黒ずくめであるが気にしない、気にしない。

 気にしたら負けだよ♪うん!

 

 さてと、窓から脱出しますか。

 ベットの中に一応人形で形作っておこう。

 次に闇を纏って、姿を隠蔽する。

 

『レイシス、上手くできてる?』

 

『大丈夫じゃ』

 

 よし、あとは壁伝って下りて、と。

 確かこの辺に……。

 あった、隠し通路。

 侍女さん達に教えてもらった。

 何でも昔に作られたものらしいが、今は使われておらず、知る人は少ないらしい。

 しばらく進むと、梯子があったので登ってみた。

 するとそこは城下町のはずれにある廃屋であった。

 なるほどね、だから取り壊さずに残ってたわけね。

 さて、闇の隠蔽を解いて、ギルドに向かいますか。

 この世界(クレイドル)にもやはりギルドは存在した。

 種類は様々だが、冒険者ギルドについて説明しよう。

 まずランクがあり、それによって受けられるものが決まる。

 ランクを上げるには多くの依頼をクリアしたり、一つ上のランクの依頼を幾つか達成しなければならないらしい。

 ランクは全部でSからEランクまであり、その内のSランクは片手で数えるほどしかいないらしい。

 ギルドでは自分達でギルドを作ることもできるらしい。

 私はソロが一番!

 あ、あとギルドの登録についてはとても簡単。

 必要事項を幾つか書けばいいだけ。

 来る者は拒まず、これがギルド。

 そのため色々な輩がいるがその分、規律は厳しい。

 だがそれさえ守れば、あとは自己責任のため、結構フリーダムともいえる。

 登録していて損は余りないのだ。

 ギルドについてはそんな感じだ。

 それより早く行かなきゃな。

 夜が明ける頃にはこの街を出発したい。

 レッツ・ゴー!ギルド!

 

 

 

 

 こんな感じで私の脱出計画は遂行された。

 




 多くの人の思いが複雑に絡まりあうこの世界で、ミナト達の序曲が始まろうとしている。











どうも、unkonwnです。

更新遅れてほんとすみません。

ほんといろいろあったのですよ。

では次回は、ミナトの城脱出後をお送りしようかなと思います。

でももしかしたら、ミナトが脱出するまでの頃のユウスケ編をかくかもしれません。

どっちが先か、はたまた、二話同時更新か…

それはまた次回で。

追伸

また更新に一週間くらいかかるかもしれません。

どうか気長に待てやってください。

早めの更新を心がけたいと思います。

では次に会いましょう~!

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