表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/27

01.序章

よろしく読んで下さい。

 えー、どうも私こと、綾瀬湊あやせみなとは現在、とても稀有な体験をしております。

 そりゃもう、口調が可笑しくなり現実逃避をしたくなるほどに……。

 え?何、稀有な体験て、どんな体験?

 よーし、説明してやろう。

 それはな…

 そう、それは―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  異世界トリップだ!繰り返す、異世界トリップだ!

 大事なことなので二回言いました。

 何故私が異世界に来てしまったか?

 それは簡単な事だ。何処かの馬鹿が私の大事なポニーテールを引っ張って魔法陣に飛び込んだ所為で、私までファンタジーな仲間入りだ…!

 

 おっと、このままだと愚痴になりそうだ。因みに馬鹿については後で説明する。

 次だ、次、次の話。

 えーと、次は、あー、そーだ!何故此処が異世界だと分かったかについて説明しよう。

 この件についてはいたって簡単な事なのだ。

 

 何せ、西洋の鎧に身を包んだ兵士に取り囲まれてる上に、喉元に剣独特の冷たさが伝わってくるのだ。

 これを現実リアルでないなんて否定できるものか。

 それに、さっきまでいた住宅街と景色が違いすぎる。

 周りが石の壁でできており、部屋の中央には私と隣に馬鹿、目の前にはズラリと並ぶ、騎士の皆様方。

 その後ろに、明らかに空気が違う、白いローブを被った少女。

 恐らく隣にいる馬鹿を召喚した巫女なのだろう。

 そして、部屋の隅には魔術師か神官と思しき者たち…

 明らかに日本人ではない。

 

 この状況で否定できる条件が一つもない。

 本当に異世界に来てしまった事を再認識するには十分すぎた情報だ。

 

 

 

 

 

 

  面倒だ……。

 

 









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ