私立京都洛中高等学校 古武道部④
陰陽師とは星読みの事だ。
平安時代は星を読んで吉凶を占ったとされる。
学長の小鳥遊は自身の結界の中で星を動かし、吉凶を占う。
いわば結界術を利用した未来予知のような術である。
「今回はまずい所に凶兆が出ているね。境目の要石にあたる所だよ。」
「学長~!マジっすか。で、場所どこなんです?」と光が言った。
「三重県の伊坂ダムだ。光と渉はしばらく三重に行ってくれ。」
と顧問の興水に言われると渉が首をかしげた。
「四神が二人も行く必要あります?光一人でこと足りるでしょ?」
「そうかもしれんが、お前たちまだ高校生で未熟者だからな。とにかくペアで行動しろ。」
「へーい」と二人は返事をした。
学長と興水が出て行った後でこの件について話し合いが始まった。
「三重って伊神神宮の祭主が生まれて以来、めちゃくちゃ結界強固になってんのに?」
光が言うと、渉はこう返した。
「光、今回はダムだ。ただでさえ流れが滞っている所に場所が伊坂だ。
坂の地名が付いている所はヤバい境目の可能性があるよ。」
「そんだけヤバい辻神が出るってこったな。うひょー面白くなってきた。」
光がそういうと、摩耶があきれて言った。
「アホかお前。要石をのけて出てくる辻神なんざとんでもないぞ。
周辺の地域ふっ飛ばさないようにしろよ!渉、お前しっかりコイツ見とけよ!」
少々げんなりとして渉は「はいはい」と気のない返事をした。
とにかく任務が下された。
学長の星読みは未来予知だ。
いつ事が起こるのかははっきりとは分からないが、近いうちに起こるのだろう。
2,3日の内には伊坂に様子を見に行く事になりそうだ。




