私立京都洛中高等学校 古武道部③
呪禁師には下から中務、式部、兵部、治部、左弁、右弁、神賜、四神と8階級ある。
これらは人数がピラミッド型に当てはまり、上の階級程人数は少ない。
四神は光と渉ふくめた4人。その下の神賜は8人、右弁と左弁は16人、下の階級にいくにしたがって人数は増えていく。
急速な勢いで増えていく辻神や妖に対応するには呪禁師は圧倒的に数が足りなかった。
光と渉はそういう訳で呪禁師になれそうな人物を常日頃さがしているのだった。
摩耶は光が探してきた逸材の一人だ。
摩耶の階級は一番下の中務だ。
伊賀忍者の血筋の者で脇差しと暗器の達人である。体術もずば抜けていた。
呪禁の能力は無いが、使える身体能力だ。
今はまだ階級が一番下だが、もっともっと上に行けると光は期待していた。
組手をしていて熱が入ってきた頃、武道場の扉が開いて二人の人物が入ってきた。
古武道部顧問の輿水正勝と学長の小鳥遊篠吉だ。
顧問の興水は神賜の呪禁師だ。
学長の小鳥遊は陰陽師である。
陰陽師は呪禁師よりさらに数が少ない。総勢10人程しかいない。
興水が来ると皆さっと前に並んで「お疲れ様です!!」と礼をした。
興水は身長が2m近く、ゴリゴリのマッチョにスキンヘッド、サングラスをしたその姿は、まさに武闘派で威圧的だ。
対して学長の小鳥遊は小さな好々爺だった。
「皆、よく聞いてくれ。学長から星の神託があるそうだ。」
興水が言うと、すかさず光が言った。
「凶兆っすね」
大体学長がここまで来る時はいつもそうだ。ろくなことがない。




