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第五章協力してくれないか?

ここはITR本部。

ボスの部屋。

「チート冒険者が何の用だ?」

ボスが言った。

「ZSSランクの悪魔は知ってるか?」

「お前こそ、なぜ知っているんだ?」

「戦ったんだ」

「そうか。それでどうなったんだ?」

「殺されかけたよ」

「そうか」

「いったいZSSランクの悪魔は何者なんだ?」

「詳しくは知らんが、ひとつわかっていることがある」

「なんだ?」

「冒険者殺しのなかまだということだ」

「なんだ。それだけか」

「それなら知ってんだよ。ほかに情報はないのか?」

「いまのところはないな。ってことで帰ってくれ。ITRだからといって何でも知っているわけじゃないんだ」

「あと一つ聞いてくれ」

「なんだ?」

「ZSSランクの悪魔を倒すのに協力してくれ」

「ITRがお前たち魔王たちに協力すると思うか?ばれていないとでも思っているか?ずっと空間転移魔法の空間の中で待機していることぐらいばれてるんだよ。最初っから。早く何かと入れ替われ。水の魔王と火の魔王」

「ばれてたか」

火の魔王ヒーノが言った。

「協力してくれるか?」

水の魔王イケが言った。

「協力してくれニャ」

「お願いします」

チート冒険者ムシジの後ろにずっと立っていた猫のマメとテイが言った。

「ここまで言われたら断れないな。わかった。情報共有ぐらいならしてやるよ。ただし、戦いになっても協力はしてやらんからな」

「わかった。ってことでまた何かわかったら連絡してくれ。こちらも何かわかったらすぐに連絡する」

「わかった」

そしてテイたちはITR本部を後にしたのだった。

そして一週間後大事件が起きたのだった。


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