第四章ITR
水の魔王の部屋に、火の魔王ヒーノ、テイ、猫のマメの三人も集まったのだった。
「いきなり、呼び出してどうしたんだ?チート冒険者までいるじゃね―か」
ヒーノが言った。
そしてムシジはヒーノたちにも何があったのかを話したのだった。
「ZSSランクの悪魔なんて聞いたこともねーぜ。それも冒険者殺しの仲間だとはな」
ヒーノが言った。
「っていうか、そのZSSランクの悪魔どんだけつえーんだよ。チート冒険者のムシジでも息ができないほどの覇気を放ったんだろ。そんな相手にどうやって勝つんだ?勝つ方法なんてなくないか?」
テイが言った。
「確かにニャ」
猫のマメが言った。
「ITRにも協力してもらうってのはどうだ?」
ヒーノが言った。
「ITRが俺たち魔王に協力すると思うか?」
イケが言った。
「そうだよな」
「僕が行こうか」
ムシジが言った。
「確かにそれはありかもな」
ヒーノが言った。
「そもそもITRって何なんだ?」
テイが聞いた。
「ITR通称異世界取り締まり連合だ。異世界を取り締まっている連合だ。大きな戦いとかがあったときに負けている方の味方に付き一瞬で戦いを終わらす連合だ」
ヒーノが説明したのだった。
「ってことでお前ら二人もムシジと一緒にITR本部まで行ってきてくれ」
「わかった」
こうして三人はITR本部に向かったのだった。