表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
The OUTRAGE  作者: hygirl
88/126

88話


 

 新たな精霊となるユリアの登場、そしてそれに合わせるかのようなヒロムとフレイ、ラミアの士気高揚。

 

 この展開を予測すらしていなかったであろうパラディンはもちろん、ユリアの存在について知らないシンクが驚きを見せる中でヒロムは静かに息を吐くとパラディンを睨み……

 

 

「……行くぞ!!」

 

 パラディンを殺る、そう決めたヒロムの一言を合図に彼と共にフレイ、ラミア、ユリアは走り出し、走り出しと同時に一気に加速したヒロムはパラディンに接近して連撃を叩き込もうとした。

 

 ヒロムが連撃を叩き込もうとするとパラディンは闇を纏うとその力を前面に集めて盾にし扱うようにして防ごうとするが、パラディンがヒロムの連撃を防ごうと前面に防御を展開し対応しようとする中でユリアはパラディンの背後へと現れて双剣による連続斬りを放って敵の背を無数に斬り、ユリアの背後からの攻撃を受けたパラディンがそれによって怯んでしまうと盾にしようとしていた闇の収束が弱くなっていき、パラディンに叩き込もうとするヒロムの連撃は闇を吹き飛ばすようにして敵の体へ次々に叩き込まれていく。

 

 ユリアの背後からの連続攻撃に続けてのヒロムの連撃、それらを受けたパラディンは確実なダメージを受けているのかフラついてしまい、パラディンの体がフラつくとそこを狙ったかのように左右から大剣を手にしたフレイと刀を手にしたラミアが出現と同時に斬撃を放ってパラディンを追撃し、2人の追撃を受けたパラディンは威力に耐えられず後退りするかのようにフラつきながら膝をつこうとするとそれを許そうとしないヒロムが接近してくるなり敵の顔に蹴りを入れ、蹴りを入れられたパラディンが大きく仰け反るとヒロムは蹴りを入れた状態から素早く構え直してパラディンに更なる蹴りを放って蹴り飛ばそうとし、ヒロムに続くかのようにフレイ、ラミア、ユリアがヒロムの蹴りにタイミングを合わせるようにして斬撃を叩き込んでみせた。

 

「がぁっ!!」

 

 仰け反ってしまった状態でヒロムの更なる蹴りに加えて3人の精霊の斬撃を受けたパラディンは為す術なく全て直撃で受けてしまうとこれまでにない傷を負いながら倒れそうになってしまう……が、こんなところで終われない、そう考えたパラディンは抗うかのように闇を強く纏うと立ち上がってみせるとヒロムたちに対する怒りを上乗せするかのように闇の力を高め始めた。

 

「認めん……この私が、キミに負けるなんて認められん!!」

「うるせぇぞ、外道。黙って倒されろ」

 

「黙れ小僧!!」

 

 ヒロムに対する怒りなのか口調が荒くなるパラディンはヒロムを倒そうと次々に闇を乱暴に撃ち放っていくがヒロムはフレイたちと共に次々に放たれてくる闇を躱しながら敵との間合いを詰めようとし、間合いを詰めようとする中でユリアは双剣に強い光を纏わせながら振って周囲に無数の光刃を出現させるとパラディンに対抗するように打ち飛ばし、ユリアが撃ち飛ばした光刃はパラディンの乱暴に放つ闇を次々に迎撃してみせると今度はパラディンに襲いかかっていく。

 

「小癪な……精霊風情が!!」

 

 自らの攻撃を容易く迎撃するだけでなく反撃すらこなしてみせるユリアに対しても怒りを見せようとするパラディンだがそんな怒りすら敵諸共斬るかのように光刃は次から次にパラディンに直撃し、光刃による反撃を受けたパラディンはボロボロになりながらも倒れないように耐えようと立つしかなかった。

 

 そんなパラディンを仕留めようとフレイとラミアが接近して武器を振り下ろそうとした。

 

「「はぁぁあっ!!」」

「させん……させんぞ!!」

 

 倒れるわけにはいかない、パラディンは抵抗しようと闇を2人に向けて放ってどうにかしようとし、パラディンが放った闇に対してフレイとラミアはそれぞれの武器で防ぎ止めようとした。が、このパラディンの抵抗による闇の力が思いの他威力が強かったらしく2人は闇を防ぎ止めることに成功はするも防いだ際の衝撃で手にしていた武器が天へと弾かれてしまう。

 

「なっ……」

「そんな……」

 

「所詮武器が無ければ何も出来ない精霊!!これで……

「借りるぞ……!!」

 

 フレイとラミアが武器を失い無防備になった、その事実だけで逆転を確信したパラディンが喜びを隠せず笑おうとするとそれを掻き消すかのようにヒロムが高く跳び上がって2人の精霊の武器を両手に装備するように掴み取り、ヒロムが大剣と刀を手にしてパラディンに向けて降下する中でユリアは武器を失ったフレイとラミアに向けて自らの武器である2本の剣をそれぞれに1本ずつ投げ渡し、2人の精霊は驚きながらも投げ渡された剣を掴み取った。

 

「マスターの援護を!!」

 

「……っ、はい!!」

「任せなさい!!」

 

 ユリアに武器と共にヒロムへの援護を託されたフレイとラミアはヒロムに加勢しようとパラディンに迫ろうとするが、ヒロムたちの勢いが止まらぬことを良しとしないパラディンはヒロムたちに向けて攻撃を放って妨害を試みようとした。

 

 だがパラディンの妨害は今のヒロムたちには意味などなかった。

 

「「「はぁぁぁぁあ!!」」」

 

 パラディンがヒロムたちの勢いを止めようと放った攻撃を前にしても臆することの無いヒロムたちは勢いを増すかのように稲妻を強く纏いながら跳ね除けてみせ、フレイとラミアの攻撃がパラディンの纏う闇を消し飛ばすように直撃し、そして……

 

 パラディンのもとへと接近したヒロムが大剣と刀を勢いよく振り下ろすと2本の刀剣はパラディンの肉を抉るように斬って致命傷を与え……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ