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The OUTRAGE  作者: hygirl
83/126

83話


 シェリーをも手にかけ己のためだけに動こうとしているパラディンを許せないヒロムたちは討つべき敵を倒すべく一斉に動き出し、ヒロムたちが動き出した事にパラディンが歪な喜びを感じているとクロトとアスランが先手を打とうと敵に迫ると武器を振るい敵を斬ろうとした。

 

 クロトとアスランが敵を斬ろうと攻撃するもパラディンは2人の攻撃を華麗に躱すと同時に2人の体に掌底を叩き込んで仰け反らせ、パラディンの反撃を受けクロトとアスランが仰け反ってしまっているとパラディンは闇を纏わせた脚で回し蹴りを放って2人を蹴り飛ばそうとした。

 

 が、パラディンが回し蹴りを放とうとするとクロトとアスランはキラの能力により生成されるキューブ状のエネルギーに覆われながらパラディンの前から消えてしまい、2人の姿が消えたことでパラディンの回し蹴りは不発に終わり、パラディンの回し蹴りが不発に終わるとクロトとアスランは敵の背後に現れると同時にお返しと言わんばかりに一撃を決めようとした。

 

 しかし……

 

 パラディンを背後から攻撃しようとクロトとアスランが仕掛けようとするとパラディンは残像を残すほどの超速で2人の前から消えると目にも止まらない速さでの連撃を叩き込んで2人を吹き飛ばさせ、続けてパラディンはキラのもとへと移動すると彼の腹に膝蹴りを食らわせ、そして闇を纏わせた拳を叩き込むと壁面に叩きつけるようにキラを殴り飛ばしてしまう。

 

「「がぁつ!!」」

 

 クロト、アスラン、キラ。パラディンの攻撃を受けた3人は勢いよく倒れてしまうもまだ動けることもあってすぐに立ち上がり戦線に戻ろうとするがパラディンはそんな3人を完全に倒すつもりなのか闇を纏わせた拳で空を殴ると周囲に強い衝撃を走らせ、衝撃が走ると立ち上がろうとしていた3人はその衝撃により追撃を受ける事になると思われた。

 

 しかし、クロトたちを追撃しようとする衝撃が彼らを襲おうとすると氷壁が3人を守るようにそれぞれの周囲を囲うように現れてパラディンの放った衝撃を防ぎ、衝撃が収まると同時に氷壁が崩れ壊れると氷壁を出現させたであろう冷気を纏うシンクが氷の剣を用いた斬撃を食らわせようとパラディンに接近し、シンクが接近して攻撃を仕掛けてくるとパラディンは闇を強く纏わせた手刀で応戦しようとした。

 

「氷堂シンク、キミの存在はとても厄介だ」

「ふん、3人を仕留めようとするのは構わないが簡単にいくと思うなよ?」

 

「まったく……姫神ヒロムを単純に消耗させて倒す予定がキミの介入で台無しではないか」

「どう思われても構わないがオレは《八神》の当主のお目付け役であると同時にヒロムと共にこの国を守る役割を与えられている守護者だ。オマエがこの国に仇なす害悪なら容赦なく消す……それが今のオレに出来ることだからな」

 

「偽善ですか?所詮キミも力を持つ側の人間、能力者だ。キミもいずれは強さに魅入られ私たちのように求める側に堕ちるのだよ」

「堕ちる?残念だが今も昔もこれからも堕ちるなどという事は無い。オレの心の中の誇り、これが潰えぬ限りオレはオマエのようにはならない」 

 

「いいや、いずれキミも私たちのように成る!!キミのその心の中にある誇りとやらが折れたその時、その時こそキミが……

「簡単に折れるようなものなら10年も抱いてねぇんだよ」

 

 いずれシンクも同じように悪になる、言葉によりシンクを揺さぶり彼の隙を生み出そうとパラディンは手刀で応戦する中で次から次に言葉を発していくがシンクは自身の抱く誇りがどれほどのものかを口にした直後に全身から冷気を放出させて周囲を一瞬で凍結させると同時にパラディンをも凍結させて動きを封じようとした。

 

 が、シンクの冷気放出を瞬間的に見抜いたであろうパラディンは素早くシンクから離れることで凍結に巻き込まれる事無く済み、シンクの凍結が単に地形に対してのみ影響して終わった事を笑うかのようにパラディンはシンクに向けて何かを言おうとした。

 

 シンクの凍結を躱したパラディンが余裕を見せたその時だった。シンクの凍結攻撃を躱したパラディンが言葉を口にしようとしたその瞬間、白銀の稲妻を全身に纏ったヒロムが瞬間移動をしたかのような超速でパラディンに接近すると同時に拳撃が叩き込まれ、ヒロムの超速に単純に反応出来なかった……いや、シンクに対しての余裕により油断していたパラディンはヒロムの拳撃をその身に受け白銀の稲妻の力をも受けてしまうと勢いよく殴り飛ばされ研究施設の壁面へと激突するように倒れてしまう。

 

「がっ……何……!?」


「何だぁ……?シンクの牽制避けれたくらいで勝ち確ってか?

ナメんのも大概にしとけよクズ外道!!」

 

「その力を温存しろって葉王の命令は無視するのか?」

「温存する必要あるか?目の前にいるのは件の元凶……全力で潰すべき相手、殺すつもりで潰す!!」

 

「……それもそうだな。目の前にいるってんなら出し惜しみの必要など不要だ!!」


 元凶は目の前、パラディンを前にしたヒロムは討つべき相手が目の前にいるなら温存など不要と語り、ヒロムの言葉を理解したシンクはそれに賛同するかのように冷気をより強く纏い始める。

 

 パラディンを前にしてやる気十分、殺る気に満ちているヒロムとシンクを相手にすることとなったパラディンは立ち上がりながら闇を纏って受けたダメージを回復させようとし、ヒロムとシンクの姿を視界に入れる中でどこか鬱陶しそうに舌打ちをした。

 

「余計な事しかしない問題児共が……!!」

 

「問題児で済む訳ないだろ。オレらが単なる問題児じゃ済まない乱暴者(アウトレイジ)ってことを思い知れ!!」

 

「アウトレイジ……私に歯向かうキミたちにピッタリな言葉だな。良かろう、ならばここでキミたちを捻り潰してくれるわ!!」

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