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The OUTRAGE  作者: hygirl
104/126

104話


 爆撃により瀕死に達するほどのダメージを受けさせられながらも耐えたクロトに対してリクトの意識が向けられていた事により生まれたスキ。その意識の裏とも言えるスキを狙うかのようにレイガは緑色の炎と雷鳴を強く纏わせた拳で一撃を叩き込もうと迫り、レイガの接近とその気配を感じ取ったリクトはすぐに迎え撃つべく振り向こうとする中で攻撃を仕掛ける用意を進めようと瞳を妖しく光らせ始める。

 

「悪足掻きを……!!」

 

「決行……行け!!」

(想定、元々は足止めの時間稼ぎが関の山程度で考えていた。だからこの展開も起きる可能性が高いとして認識していた。だからこそ賭けに出た!!)

 

「無駄にはしない!!」

(ヒロムさんは《オーバーロード・ギア》の力は引力と斥力だと断言していたけどアレが《ギア・シリーズ》の全ての原点だというなら武装としての力が1つで終わるはずはない!!だから出させるために一斉に挑む事にした!!次に繋げるため、ヒロムさんに敵の情報を伝えるために!!)

 

「……なるほど、オマエらは最初から情報を集めるための捨て石になりに来てたのか」

 

「「!!」」

 

「思考が読める、その可能性を考慮していたのかは知らないが頭の中で無駄に話をするのは感心しないな。それだとスキだらけで付け入る隙しかないぞ?」

「人の頭の中を……!!」

(関係ない!!オレの一撃……《破撃》の一撃なら正面からでもやり合える!!)

 

「その考え方は無謀だな。それは突っ込んでくると安易に教えてるのと同じ……」

 

 思考を読める、それを明かすかのようにクロトとレイガの考えを晒すように語り相討ちすら躊躇わない考えのレイガに対しては無謀だと告げようとするリクトは瞳を妖しく強く光らせると爆炎を起こすと同時にレイガにぶつけようとした。が、爆炎がレイガを飲み込もうとしたその時、突然レイガがリクトの前から消えてしまい、レイガが消えた事によって爆炎は単に放たれるだけで終わってしまう。

 

「何?」

「あらら……油断、したスか?」

 

 レイガが消えた事に驚いたような反応を見せるリクトを煽るかのような声が聞こえ、リクトが声のした方を見るとその視線の先にはいつからいたのか分からないがキラの姿があった。

 

「もしかして、オレの事忘れてたスか?」

 

「羅国キラ……!?」

(バカな!?気配感知は広域に広げていた。それなのにどうして……)

 

「まさか、この瞬間のためだけにわざとこの展開になるよう自分たちから仕掛けたのか!?」

 

 もう遅い、とクロトが何かに気づいたリクトに向けて冷たく告げるとキラが指を鳴らし、キラが指を鳴らすとリクトの背後に消えたはずのレイガが拳を構えて現れ、現れたレイガは緑色の炎と雷鳴を纏わせた拳で一撃を放つとリクトに叩き込もうとした。


 レイガの一撃、それは見事にリクトに直撃して叩き込まれ、一撃が叩き込まれたリクトは勢いよく殴り飛ばされ、殴り飛ばされる瞬間炎が爆ぜ雷鳴が轟くとリクトはさらに強い衝撃に襲われながらつよく吹き飛ばされてしまう。

 

 が、吹き飛ばされたリクトはジェット噴射を思わせるような勢いで闇を強く放射させることで勢いを相殺しながら受け身を取ると立て直そうとし、リクトが立て直そうとするとクロトはレイガの一撃を無駄にしないためにも短剣で仕掛けようとボロボロの体を走らせた。

 

「オマエ……まだ動けるのか」

 

「愚問……!!オレの全ては、ヒロムの力となるためにある!!オマエを倒す事でヒロムの思いが現実になるのなら、オレはこの身を犠牲にしてでもオマエを倒す!!」


「ふざけた事を!!」

 

 瀕死に等しい、いつ倒れてもおかしくないボロボロの体でありながらも戦う事をやめようとしないクロトの強い意志をふざけていると一蹴するような発言をしたリクトは先程強く放射させ周囲に残った闇を自らのもとへ集めさせると巨大な剣に変えながら装備して振り下ろす事でクロトに向け斬撃を飛ばし迎え撃とうとするが、斬撃が放たれると同時にクロトの姿が消えてしまい、斬撃が空を斬り不発に終わると同時に脇腹を貫かれ倒れたはずの獅天が黒い力を纏いながら音も何も無く現れると一撃を放とうとした。

 

 脇腹を貫かれている、だからこそ動くどころか立てるはずがないとリクトは自身の目を疑ってしまうが獅天の体をよく見ると彼の脇腹には貫かれたはずの傷がなく、リクトが貫いたはずの脇腹は攻撃を受ける前の状態に戻っていた。

 

「まさか……

「貴様らが人体実験のついでに与えてくれた《鬼撃》とやらは生命力を高めてくれるらしい。おかげでオレの体は自分でも信じられぬほどの回復力を発現させることが出来た」

 

「こんな所で愚者共の人体実験が邪魔するのか……!!」

「終わりだ……今度こそ!!」

「これで決める!!」

 

 獅天の力に想定外の力があった事により驚きを隠せず愚者として利用した人間の行いによりこの状況が生まれたとしてリクトが苛立ちを見せる中、レイガも敵に接近しようと獅天に並び、そして2人はそれぞれの持つ力を高め轟かせると同時に拳を叩き込もうと一撃を放った。

 

「「獣身共鳴奥義!!双獣覇闘撃!!」」

 

 レイガと獅天が放つ一撃、それは虎と獅子の形をした気迫と共に叩き込まれ、2人の拳が叩き込まれ2人の宿す力が炸裂するとリクトの体を突き抜けるように衝撃が地面を穿ちながら駆け抜け、2人の一撃を受けたリクトはその力に耐えられなかったのかフラついてしまい……

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