⑨真実を広げるためにはどうしたらいいのか
質問者:これら“国家財政が一般の国民の財政と違う”などの正しい知識を多くの国民に広めるためにはどうしたらいいんでしょうか?
筆者:とにかく、広げていくしかないです。僕はSNSをほとんどやっていないので影響力が皆無に等しいですが、こういった問題意識を持っている人たちのツイートすることやリツイート、いいねボタンをするだけでも周知の意味はあります。
質問者:一般のマスコミの方はどうしてこういうことを分かっていないのでしょうか?
筆者:まぁ、プロパガンダとなっている側面もあると思いますけど、単純に“黒字化目標を提唱している偉い学者さん“に騙されているという側面があるでしょうね。一般的な家計と国家予算とを混同していて勘違いしている人も多くいると思います。
僕も今はこのようにドヤ顔で書いたり話したりしていますけどどちらかというと学生時代までは”緊縮財政推進派“でしたから(笑)。
質問者:えっ! そうだったんですか……。逆にどういうことがきっかけで真実に気が付いたんですか?
筆者:僕は郵政を民営化したことについては子供時代から少し疑問があったんでそれについて調べていたら徐々にわかってきましたね。T中さんが悪いということは薄々は知っていたので(笑)。
質問者:T中さんはこの一件になると確実に出てくる名前ですよね……。
筆者:T中さんは一見人当たりが良さそうな喋り方をされる方なので余計困りますね(笑)。いかにも悪人顔だったら逆に騙されないと思うんですけど……。
話は戻りますが、郵政について後日、調べたら郵便料金は上がるし、届く頻度は下がるし、地方の郵便局はやっぱり無くなるし……で調べれば調べるほど悪い事ばかりでした(笑)。
それで予算についても調べていったら「あぁ、日銀ってもっと国債を発行できるんだって」分かったんでそこからはドミノ倒し的な感じで分かりました。国民が負担している国債が全体の1.2%だって知った時は“完全に騙されていた”ということを悟りましたね(笑)。
質問者:なるほど。そう言う経緯だったんですね。
ところで、他の人に説明するときにはどうしたらいいんでしょうか? やっぱり身近な人から広めていかなければいけませんよね?
筆者:そうですね。まずその人が問題に思っていることや不満に思っていることについて聞いてみることです。例えば給与が少ないとか、税金が高いとか、少子高齢化が進んでいるとか何かしら自分の身の回りについてや日本国について問題意識を持っている筈です。まぁ、今の日本がそれだけ問題だらけということを意味していますけどね(笑)。
質問者:確かに問題は多いですね……。不満が全くないという方は少ない気がします。
筆者:そうした、各々の問題は国の予算がもっと付けば解決することばかりですからそこから国債はもっと発行できる! 国民がもっと声を出すべきだ! と繋げていき「PB黒字化目標」についてなど話していきます。
財務省についての問題、政治家を動かすためには国民が声を上げる必要があるということも伝える必要がありますね。
質問者:何か伝える際の注意点などはありますか?
筆者:そうですねぇ……後は相手が間違っていても指摘をせずに“僕もそう言う風に勘違いしてたよ”という風にフォローしてあげるとより良いでしょうね。
自分が先に知っているとマウントを取ったり、不快な気持ちをさせてしまったり、論破しようとしたらいかに自分の方が正しくても聞いてくれなくなりますからね。経験者ですが(笑)。
質問者:なるほど経験者が言うなら間違いないですね(笑)。それでこのエッセイを紹介すればいいんですか?
筆者:僕のこの記事を広げて下さい――というのはちょっとアレな気がするので、僕よりも前からこの問題を広げている著名な方々を最後に紹介したいです。
まずは三橋貴明先生。ブログなどで啓蒙活動を長い事されている経済学者の方です。
次に、室伏謙一先生。元総務省官僚で、現在は総合政策研究所所長をなさっています。
次に、中野剛志先生。元経済産業省官僚で様々なMMTに関する本を出版されています。
最後に藤井聡先生。現役の京都大学教授で内閣官房参与などもなされたことがある方です。
YOUTUBEで個人チャンネルや他の関連番組にも多く出演されているので、これまで経済について分からなかった方でもとても上手に説明されています。
質問者:国会議員の方で、「PB黒字化目標」を撤廃しようとしている方というのはいないのでしょうか?
筆者:国会議員の方ですと自民党だと西田昌司参議院議員。国民民主党は緊縮財政の維新と近づきつつあるのでちょっと怪しいですが、これまでは党全体でPB黒字化目標に反対の姿勢でしたね。前衆議院議員の安藤裕先生も勇気ある発信を日々されています。
先程の方々もそうなのですが、個々の論点では僕も100%賛同というわけでは無いのです。しかし、「PB黒字化目標撤廃」に関しては共通していますし、今回の僕の投稿でご納得できなかった方も是非とも動画などをご参考になさって下さい。そして理解されたのでしたら出来れば広めて頂ければ幸いです。
質問者:なるほど、これらの方を紹介すれば皆さんも理解できるようになり、打開できる可能性がありそうですね!
筆者:また、少し先の話の6月17日からになりますが先程の藤井聡先生が監修されている「君たちはまだ長いトンネルの中」という映画が公開されるようです。
中身を観ていないので具体的な事までは言えないのですが、青春ドラマの映画でありながら日本の財政の現状について鋭く指摘している作品のようです。映画が好きという方を一緒に誘って観に行かれるのも良いと思いますね。
質問者:なるほど、相手の興味に合わせてアプローチの仕方を変えていくということですね?
筆者:そういうことです。最近の日本の著名なインテリインフルエンサーなどでは「日本はもう少子高齢化だから未来は無い。諦めろ。出来る奴は海外に出ろ」みたいな“ヘンな悟りの境地“があるような気がするんです。でも、もっと予算を適切な場所に使っていけば打開できますし、”そんなことはない!“ということを広く伝えていきたいですね。
質問者:誰でも生まれた国に対して愛着が無いはずは無いですからね……。
筆者:そういうことです。間違っても“国の赤字は解消しなければいけない”“インバウンド投資が無いから日本が成長しない”などの言葉に騙されないで下さい。
皆さん! 必ずしも僕の記事を拡散する必要は無いので、とにかく一刻も早い減税のために「PB黒字化」はこんなにも“日本を破壊している”ということの周知をどうぞよろしくお願いします。
次回はマスコミの問題を多分取り上げます。マスコミが色々と問題があるから、「PB黒字化目標」についてもミスリードがあるという風に思っているので……。
というわけで、これからも色々な日本や世界の問題について書いていこうと思うので、興味のある方は過去の分も含めて是非お読みください。今回も長々とここまでお読みいただき本当にありがとうございました。