寝坊
次の日、早朝。目が覚めて、隣の時計を見てて、ピッタリ５時だった。まだ起きなくてもいい時間。寝返りをうつことにする。しようとしてた。
一度目が覚めたと、眠れない。
昨日のことを考える。私が告白してた。眠くて今気づいただけだけど、私が昨日告白してたね。かなりとんでもないことしてたかも。でも後悔だけが、してない。言ってよかった、って今になってさえおもう。私たちが最初から付き合えるわけがなかった。でも今、私がそれ知ってる。それを知った上で、前へ進める。
そもそも、一体どうして好きななったでしょう。なぜかよく覚えてない。皆が彼はかっこい、とか常々に言ってるけど、それだけ？私がどう思うと、今うまく言える、うまく説明できる気がしない。彼がかっこいなのは、私が彼が好きになった理由なのかな。皆がずっと前からそう言ってたし、今も常々妹以外がそう言ってるし、それなら私が女の子ならあんなにかっこい男子が好きになってなんて当然でしょうと思ってた、ということだったかもしれない。
私の「兄が好き」という気持ちが、実際にそんなに強くなかった可能性を気づく。
そして、結局、兄が一体どうして昨日そんなに動揺してたかな......
結局、それが、何故か今はどうでもいい気がする。
かわいい妹とのデートがあるから。
そう考えたら、妙なワクワクが胸を満ちた。
妹には言わなかったけど、やっぱり今日のデートは少し楽しみとしてるね。
まだ５時半だけだけど。もう起きようか、それとももう少しゆっくりしようか。
どうしよう......と考えて、寝落ちた。
「お姉ちゃん、起きて！遅刻するよ。」
「うう......」
妹が、花が、部屋に、私の上に立てる、軽く私の体を揺すってる。起きようとしてるんでしょう。じかんは......確かにあまりないですよね。花が少しの間続けて、やっと私が反応しないことを気づいて、頬を膨らめて諦めて、私の隣にベッドで横になる。
私達がお互いにまだパジャマ姿。そしてパジャマ姿の妹は圧倒的ほど可愛い。寝癖がまだ立てる、眠くて目を擦ってる、大きな目で、上目遣いで、私を見てて待てる。私が上がることを、多分そうでしょう。でも花がこうして隣でいると、まるで一日ここで残りたい気持ちもなくはない。
妹が私を見て、何を考えてるんかな。
昨日一緒に立てた予定だろうか。学校と、このあとのことだろうか。それとも私みたいにただただ相手の顔を見てぼーっとしてるだけだろうか。
つい最近兄のことを考えたこの私がバカみたいな気分になってる。この顔、この可愛くて、きれいな、妹の顔を見えるのなら、いつでも見えるだとしたら、誰かの男子を考えたなんて、どんなに好きであったとあろうとも、なんかバカバカしいにしか思えない。
ここで、いまで、決めた。
私がきっと目の前の女の子、きっと幸せにしたいだと、を。
