表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/165

水神VS水竜


 水竜はダニエル氏に向かって水弾を放ってきた、一応守る義務は無いけど結界を張っておいたのでキャンセルされる。

「お主、邪魔するな!」

「いや、目の前で死なれると面倒なので」

「コイツが下手人じゃ、匂いがする!」

 やはりか。俺もクロっぽいと思ったけど確定かな?とりあえずノールックで手を向けて、ダニエル氏の体の水分を揺らせて気絶させる。水魔法本当に便利だな。


「ソイツを寄越せ!殺す!」

「待て!そんな事しても解決しない!」

「黙れ‼︎‼︎」

 と、水撃を放ってくるが、俺にはノーダメージ。こちらの攻撃も無効なんだろうな、とか考えてしまう。

 そうなると、あまり水っぽくない攻撃なら、


「ハイドロボム‼︎」


「グワッ!」

 爆発属性だから少しは効いたか?水属性にはやはり雷系だよな〜。いや、もしかしたら出来るかも?


 温かい霧と冷たい霧をいい具合に混ぜると上昇気流が発生し、積乱雲が出来る。そこら辺の氷の粒をぶつけ合い静電気を溜めまくれば、雷の出来上がりだ。

「ライトニング!」

ズガガーン‼︎

「ギャアー‼︎‼︎」


『すまん、話を聞いてくれるか?』

『うぅ‥‥‥、やむを得まい』

 雷に打たれて少し冷静になったようだ。雷で荒れてしまったがよく見ると綺麗な竜だ、白くてすらっとしている。

『あなたは、もしや「リヴァイアサン」か?』

『いかにも。水竜王リヴァイアサンじゃ』

 おぉ、ファンタジーでよく出てくる方じゃん。すげぇ、ホンモノはこんななんだ。

 竜語でなら水神様の事も話しても良いだろう。

『俺はネロ=ヴァッサーだ。水神様の祝福を頂いている、水神様は知ってるか?』

『‼︎‼︎ ‥‥‥通りで我が魔力を上回る訳だ』


『水神様の祝福を持っているならば、我はお主の眷属となろう。また、今までの非礼を詫びさせてくれ』

『まぁ、それは置いといて。お前の子供の話を聞かせてくれ。いつから居なくなったのか?』

『先週だ、そこの男が絡んでいるとみているが。我に調べさせて貰っても良いか?主殿』


 竜の不思議な力で記憶を覗けるらしい、まぁほぼクロっぽいので良いだろう。さっき殺さなくて良かったね。冷静って大事よね。


『居た。此奴の屋敷の地下だ、主殿、しばし待たれよ。殲滅してくる故』

『待て待て!殲滅はあかん』

 一応法律に乗っ取って処分すべきだろう、仮にも貴族だからな。シャルとマリアにも手伝ってもらおう。事情を説明する。

「ネロは竜の子供を、ワタシ達は侯爵達を拘束するわ」


 ミストドアでデフロック邸に繋いで移動。ミストサーチで検索すると、居た、コレか。地下に移動、警備の人に見つかるけど手を向けて体の水分を振動させて気絶させる。ほんとに便利。


 居た、小さい竜が光った鎖で拘束されていた、魔道具か。ウォーターレーザーで切断して外してやった。

 『ありがとう』

 ミニ竜はちゃんとお礼の言えるお利口さんだな、よしよしして連れて帰ろう。


 シャルとマリアは侯爵達を無事拘束、シャルが最初から来なかったのはこうした事態を想定した打ち合わせをしていたからだ、とあとで聞いた。だから衛兵さん達も連れて来たのか。

 侯爵達がぎゃあぎゃあと騒いで煩いので、まとめて気絶させてやった。

面白い、続きが気になる、と思っていただけたら、評価、ブックマークお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ