続 ドラゴン狩り
くっそ、キラキラ消滅システムのせいで肉が取れねぇ、いや、普段は良いんだけどこういう時困るな。どうにかならんのか?
ぶつぶつ言いながらドラゴン狩りを継続しようとしたら二人が止めに来た。
「もう良いじゃねーかよ、旦那!」
「うちら、もう十分ニャ」
「いや、ダメだ。肉が欲しくて来たんだ、爪だの鱗だのはいらん」
「あ‥‥‥あほニャ。これだけで一生遊んで暮らせるニャ」
「なんて真っ直ぐな瞳なんだ」
「行くぞ」
幸いドラゴンはすぐ遭遇した、騒ぎを聞きつけて二頭集まって来たのだ。
「ギニャ〜‼︎‼︎挟まれたニャ‼︎‼︎」
「浮かれてて逃げ遅れたぜ、スマン」
「よっしゃ、肉出せや‼︎オラァ‼︎」
さっきと違ってドラゴンに見つかっている状況だ、ただ向こうも状況確認をしているのだろう、すぐに襲っては来なかった。そのうちに態勢を整える。
「ローズ!サラ!撹乱だ!」
短く指示を出す、二人も一流の冒険者だ。ハッとして、すぐに周りを走り出す。
オプションを二つ一頭ずつにまとわりつかせる。一頭がググッと頭を後ろに引く、何かを溜めるみたいに。
「旦那、ブレスが来るぜ」
「二人とも逃げろ!」
ブレスを吐こうとしていたドラゴンの口にアイスピラーを撃ち込む。先程と同じように後頭部から氷柱が出てきた、よし、まず一頭。
その間に逃げ回るローズとサラがいい撹乱になっている、ありがたい。残るドラゴンはまずレーザーで目を潰す、ワイバーンは頭貫通しちゃったけどドラゴンは目だけだった。流石に堅いな。
目をやられて暴れている、頭を振り回したり、迂闊に近づくと危険だ、離れるように指示を出す。オプションを近づける、オプションなら安全だ。さてどう倒すか、他の倒し方も試してみたいが‥‥‥。
前世のラノベを参考にさせてもらうか、オプションをドラゴンの口に入れて大量に水を生成する。ドラゴンは咽せたようになる。ドラゴンの体内も熱い、普通の水は蒸発してしまうようだ。本当は肺まで水で満たして窒息させてやろうと思ったのだが蒸発してしまうようだ、案外上手くいかないな。あのラノベは油だったか?マヨネーズだったかも。
とか考えてながら、もう少し続けてみたら
バン‼︎‼︎
ドラゴンが炸裂した、これは‥‥‥水蒸気爆発か?逃げ場のない水蒸気が体内に溜まり続けて限界を超えて破裂する、うん、理屈はあってるのかな?
ドラゴンの肉片が飛び散りながらもキラキラ消滅している。綺麗だ、花火みたいだ。ドラゴンなんとかって花火あったなぁ。
「なんとか生きてたニャ〜‥‥‥」
「何度も死んだかと思ったぜ‥‥‥」
「ありがとう、いい撹乱だったぞ」
「もう近くには居なそうだ、という訳で‥‥‥旦那〜!」「ニャ〜!」
二人が抱きついて来た、顔も舐められ倒される。
ドロップ品に肉は‥‥‥あった!やった!
ねんがんのドラゴンにくをてにいれたぞ!
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