狩りの後始末
「‥‥‥ネロよ」
「はいっ!」
鬼軍曹に呼ばれた二等兵の如く最高に良い返事をした。
「何故謝る?」
「えーっとフランツさんのワイバーンを倒しちゃったので‥‥‥」
「それでなんで謝るんだ?」
「え、フランツさんの魔石を倒してワイバーンがって、え、何言ってのかわからなくな‥‥」
「‥‥‥完敗だよ、ネロ‥‥くん」
「は?」
「キミの弱さを証明するとか言った私が馬鹿だったよ、神級の祝福も本物なんだろう。キミにマリアを託そう。今後は義兄と呼んでくれ」
「はぁ、じゃあ、ありがたく‥‥‥」
なんかその後はすごく親切にしてくれたフランツさんだった。
辺境伯家に帰って来た。フランツさんに認められた、という事がかなりの衝撃だったらしく何をしたのか聞かれまくった。
ワイバーンは魔石以外にも素材をドロップしてくれたので引き取ってもらった、辺境伯家で引き取りたかったみたいだ。
「ネロ〜」
「マリア、心配かけて済まなかった。もう大丈夫だと思う」
「私も槍使える、前線ならむしろ私が行く、もう置いて行かないで」
「わかった、ワイバーンはイレギュラーだったけ‥‥」
んちゅ〜
ん?柔らかい。心地よいけど、あれ?なんだコレ?目の前にはマリア。あれ?コレ、キスしてる?
「コレで許してたげる」
真っ赤なマリアが目の前に。ようやくされた事の理解が追いつく。
「ふふっ、私が一番ね。しばらく内緒にしとこうね」
マリアってこんなキャラだったっけ?
宮殿から辺境伯邸に魔導通信の緊急連絡が入る。
[ネロ、今何してるの? シャルロット]
すっごい直感?シャルさんや。と言うか魔導通信をこんなメールみたいに使って良いの?
どうしようと思っていたらマリアが代筆してた。
[これから寝るところ ネロ]
「こう送っておけば大丈夫だから。ネロ?もう少しいい?」
マリアに誘われて一晩中キスしたりされたり。婚前ですからそこまでですけどね。
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