表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/165

卒業プロポーズ


 卒業直前に二人への気持ちに気付いてしまった、日本では倫理的にまずいだろうが仮にどちらかを嫁にもらい、もう一人は他の人に、というのが納得出来ない、というか我慢出来ない。

この国は基本的に一夫多妻が常識らしいので問題はないのだ、経済的に支えられるなら。15年もこっちにいると染まるんだなぁ。

 そんな訳で二人とも気持ちがあるなら結婚してもらいたい。他の人がいいなら仕方ないが。

もちろん今すぐに、と言うわけではない。親同士や色々あるし、ましてやシャルは王族だし。


子爵の三男である俺が二人を嫁にもらえるのかって? この世界の冒険者はSランクであれば王族、貴族の身分を超えて結婚も出来るのだ。俺は水神級の加護もあり冒険者としては有能らしいので、シャルパパ、マリアパパからも内々に婚約的な話はもらっている。

 あとは本人たちの気持ち次第だと思う。


 卒業式だ。特にする事はない、座って話聞いて立って礼して座るくらいのものだ。これで会うのが最後になる人もいるだろうけど、進路が同じとか仲が良いとかじゃなければ連絡してまで会おうとは思わないのが学校の友達だ。

そんな事より大事なイベントがある、告白だ。

クリフに相談したらそう言う場合は二人同時に告白するそうだ。変わってんなぁ。


 二人とも呼び出す、だいたい二人でいるので揃って来る。緊張する。前世でも告白した事ないからな。

「何?ネロ、どうしたの?」

「なんか用?」

 二人とも卒業式なので特別な衣装だ。


「二人とも、結婚を前提にお付き合いして下さい」


「「‥‥‥」」

完全に沈黙だ、それとも大滑りか?でも二人とも赤くなってきた。

「はい」とシャル。

「もちろん」とマリア。

「「て、言うか遅い‼︎」」怒られた。

「ワタシはそのつもりだったわよ、じゃなきゃ旅行とか行かないでしょ?」

「私だってそうよ、こんなに一緒にいたらそうでしょ?」

あ、コレは日本人特有の「告白して、されてないから付き合ってません理論」に染まっている俺のせいだな。

 まぁでもこれで他人に取られる事は無くなるだろう、全くないとは思わないけど。


 次は経済面の充実だがそれは問題ないのだ。以前にサラに言われるまで気が付かなかったのだがポーションを作って売れば良かったのだ。盲点だった。で一通り落ち込んでからギルドに相談しに行った。大きいお金の話なので相手はギルマスだった。

「少量なら買い取るが大量に定期的にとなると製薬ギルドとの関係もあるから難しいな。製薬ギルドに卸してみたらどうだ?」

 紹介状を書いてもらって製薬ギルドへ。

「ポーションだけでなくミドルポーション、マナポーションも出来るなら引き取り出来ます」

そして味や香りも俺の物の方が質が良かったので少し色を付けてくれるらしい。とコレを二年間続けた、今はとりあえず移転とかはしないのでこれからも続けて定期収入になるだろう。どうせ夜の訓練でポーション類は作るからな、有り余ったポーション類でお金が入って来るなら一石二鳥というものだ。それに加えて冒険者としての魔石収入、討伐報酬、依頼収入、マチルダ先生のバイト収入とあるので今は結構なリッチマンだぜ。


あとは住むところか。家でも買うか?来週には寮を出ないと行けないしな。

評価ブックマークありがとうございます。

ご意見ご感想お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ