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夏休み


 前期課程が終了。テストもまずまずだったから大丈夫だろう。クリフはもちろん、別の科のマリアやシャルもクリア出来たそうだ。


 入学前に夏に戻ると言った手前、戻ったほうがいいだろう。向こうで半分、こっちで半分過ごす夏休みにしたいと思っている。クリフを実家に誘ってみようかと思っていたが俺の帰省法は他人にはあまり使えない。クリフは身体強化も使えないし素早さも20未満なのでついて来られないだろう。まぁあまりお見せするところがあるような地元ではないのでいいか。

 

 帰省するにあたりお土産を探していたらシャルとマリアに会う。

「あら、ネロ。ここで何しているの?」

「やぁ、シャル、マリア。帰省するのに土産物を考えてて。王都土産は何が定番?」

「王都土産と言えば王都ホテルクッキーかしら?」

「王都パンじゃない?」

「まぁ王都ってついていればいいか。両方買うよ」

王都土産は二種を十個ずつ購入した。


「よーし、さて帰郷するか」

王都の門外に出てから魔力を足に込める。そしてダッシュ!景色が大きく後ろにズレる。ステータスも上がり身体強化の魔法も強化率が上がった。マイチー州から来た時よりも早く着くハズだ。

 行きと同様に休憩を入れつつモンスターを狩りつつ移動する。行きは約六時間で着いたのが約四時間で着いた。当社比1.5倍だ。


 昼過ぎに王都を出て夕方にマイチー州の実家に着いた。エリスママンに帰省の報告だ。

「母様、ただいま戻りました」

「ネロ、お帰り。体調は変わりない?」

「はい、だいじょ‥‥うぷ」

 ママンの最強胸部装甲により呼吸を強制停止させられる。ママンの背中をタップする。

「あら、ごめんなさい。母さん嬉しくて」


 夕飯の手伝いをしてみんなで夕飯だ。お土産も出す。王都パンはそのまま夕飯に出た。王都であった事を報告する。マチルダ先生の研究の手伝いの話をしたらピーター兄は驚いていた。

「さすがネロ。マチルダ先生は魔法学の第一人者だからネロに興味深々だろうな」

「ありがたいバイトになってますよ」

「そうか、なかなか充実しているようだな」


 クリフやマリアやシャルの話、装備の購入の件、ローズの話と話題は尽きなかった。特に食いつかれたのは風呂の話だろう。我が家にもシャワーはあるが風呂はない。見せてみたら入りたいとなり空き部屋に浴槽を出した。エリス、ゲオルグ、ピーター兄の順に入って貰った。結果は大好評でなんとか購入出来ないか検討する事になってしまった。


 久しぶりに実家のベッドで寝る。外から蛙や虫の声が聞こえる。明日から何をしようかと考えながら魔力操作の練習だ。最近はオプションを機敏に操作するのをメインにしている。別の事を考えながら機敏に動かすのは良い訓練になる。魔力を使い切るのも大変になってきたなぁ。


近所と魔道具屋のフレッドに帰省の報告だ。

「おう、坊主。何しに来たんだ」

「王都のお土産持ってきたよ、大将」

「おう、ゆっくりしてけや」


 小一時間ばかり大将と話をして店を出る。魔石も少し買い取って貰った。


 思いついた事があったのでマイチー平原に。ここで新技の開発をしよう。今回のテーマは太陽光の活用だ。

 オプションを凸レンズの様にする。オプションは無色透明なのでちゃんと虫眼鏡の様に太陽光を収束する事が出来た。あとは焦点距離の調整、出来た。落ちていた枯れ枝に火がつく。燃え広がると困るので水を出して消火する。

 出来る事がわかったのであとは最大効果になる様にオプションレンズの直径と厚みの調整をしていく。


 完成だ、これで俺にも光属性みたいなことが出来る。火もつけられる。オプションがもう一つ有れば反射して角度を変える事も出来るだろう。無線式リフレクター○ンコムだ、あの作品は観てないけど。弱点としては晴れてないと使えない事だな。さすがに雲をどかす事は出来ない、今のところは。


 夕方になったので家に帰ろう。明日は何をしようかな。

夏休みのある小学校時代に帰りたい。


評価ブックマークありがとうございます。

少しずつジワジワ上がってきているのが嬉しいです。

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[気になる点] >行きは約六時間で着いたのが約四時間で着いた。 行き当時の速度、馬並みを時速70kmと仮定すると距離は420km。東京~京都に匹敵する距離ですね。 短距離疾走ではない馬車の旅なら日に…
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