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前期課程


 学院生活にも慣れてきた。ルーティンになりつつある。朝は寮で起きて朝食、だいたいクリフが隣だ。

 学院校舎に向かう、これもだいたいクリフと一緒だ。たまに朝マリアやシャルと会う事もある。珍しく時間が合えばお昼を食べに行ったりしてる。おっちゃんの串焼きと女将さんとこのミソカツ定食はみんなにも大好評だった。


 一年前期は魔法理論、算術、地理、歴史、体育、魔法実技、モンスター学、ラピス語の八項目だ。午前に二つずつ講義があり午後は自由である。図書館で勉強するも良し、研究室に籠るも良し、狩りに行くも良しだ。

 この世界は火、水、風、土、闇、光の六日で一週間だ。「今日は火だから」みたいな言い方になる。六日が五週間で一月、月が十二で一年、360日キリが良い。

 

 魔法理論はピーター兄に鍛えられたのでだいたい理解出来ている。算術は前世の中学高校レベルだからなんとかなる。前世の俺の頭よりこっちの頭の方が覚えがよくスイスイ知識が入ってくるので助かる。

 地理と歴史は全く違うので全て覚え直しだ。だが前世の歴史にも少し似ている。人間って変わりないんだなと感じた。

 体育はスポーツをするというよりトレーニングをする感じだ。短距離走、長距離走、腕立て、腹筋、スクワットみたいな。

 魔法実技は例の結界館で二人一組の模擬戦だ。あれからダニ某は絡んで来ない。平和だ。ただし模擬戦の相手がいないのだ。たまにクリフが組んでくれたりするが、クリフはテトラなので対応のパターンが豊富で大人気なのだ。俺は逆に一種なのに威力がありすぎて全く人気が無くボッチになるパターンが多い。ダニ某との模擬戦もどきを観て引いてしまっている人達も多数いる事がクリフ調べで判明した。仕方ないので一人で魔力練りをしている。

 モンスター学は一番面白い、モンスターの能力、習性、弱点など即実践で使える知識を得られる。あれだけ倒しても知らない事も多くて非常に参考になる。因みにクリフは学年一詳しく知らない事があまり無い。

 ラピス語は日本の教育課程における英語みたいな感じだ。俺の場合は水神様のお陰で世界の言語が理解出来るため、授業最初のテストで満点を取り単位取得となったので土の日はモンスター学だけ受けて自由になる。


 マチルダ先生の研究協力はだいたい週一回程度、水を出したり飛ばしたり温度を上げたりして大金をもらえる割のいいバイト先だ。


 呼び出しが無ければだいたいギルドに行って依頼を受ける。昼過ぎからなので大した依頼は残っていないがたまに焼き付いている依頼を受けて感謝されている。


 夕方に寮に帰り夕飯を食べ、自分の部屋に風呂を出す。身体を洗うスペースが無いので湯船で洗うしかない。身体を洗った汚い風呂水を浄化して湯船に浸かり直す。少しぬるくなるので水温も上げる。檜石の湯船は最高のリラクゼーションを提供してくれる。最近の流行はポーション風呂だ、湯船一杯のお湯に一瓶入れると普通に使うよりも効果が上がる気がする。上がったら身体の水分を消滅させると完全に乾く。タオルも要らない。そして風呂をアイテムボックスにしまう。部屋が湿気ているので乾燥させる。湿度は低め設定だ、カラッとしてる方が好きだ。


 ダンカンさんもあれから風呂にハマり作りまくって貴族に売れているそうだ。


 防具屋の「闇のマント」は結局買った。使ってはいないが何か使える方法がある気がしてならないのだ。


 学院での実技や体育、狩りなどで鍛えているのでステータスも上がっていた。


ネロ=ヴァッサー 12歳

HP 410/410

MP① 28580/28580

MP② 1750/1750

腕力  9

器用  17

素早さ 22

体力  14

魔力  28

魅力  20


水魔法LV6

水神の祝福


 体育のお陰で腕力、体力が2ずつ上がっている。もともと低いので上がりやすいのもあるだろうが期待していなかったところが伸びるのは嬉しい。逆に素早さは上がってない。器用が2上がっているのは何故かよくわからないが夜中にポーションを作りまくっているからだろうか。

 そして水魔法が6になったので出来ることが増えるのだ。また検証してみよう。


一度だけポール兄にも会ってお昼を食べた。

騎士見習いは使い走りのようなもので走ってばっかりだと溢していた。

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