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砂の遺跡


 サンドドラゴンは砂の遺跡にいるらしい。

 今から向かおう。


「砂漠化してる地域のほぼ中心に砂の遺跡は有ります」

「って、俺一人で行くのか?」


「我々では役に立ちません」

「‥‥‥‥‥‥」


 そうかもしれないけどさぁ。なんかこう‥‥‥まぁいいか。呼べる奴を呼ぼう。


「ニャー、サンドドラゴンって知らないニャ」

「あちしも聞いたことないな」


「主殿、今回は我も参りましょう」

「ネロ様、妾も行きまする」




 ローズ、サラ、リヴィア、ヨウコちゃんの4名。現在我が家で動員出来る最大戦力だ。





 砂の遺跡に入る。空間も床も、とにかく乾燥している。ミストサーチが使いづらい。サラの探索能力を頼みに進んでいく。雑魚自体は水属性に弱い敵ばかりだったからそこは楽だった。トラップが多くて大変だった、流砂に飲み込まれそうになったり‥‥‥。


 ともかく、ボス部屋っぽい手前で休憩してから入ろう。


「このボスの手前で休憩って懐かしいな?」

「旦那、久しぶりにアレやってくれよ!」

「休憩なら構わないニャ?」



「休憩だしな、よし! ポーションミスト!」


「「ニャ~~」」

「ふわっ! なんでございますか、これは~?」

「くっ! わらわは、こっ、このような‥‥‥あぁっ!」


 おい! ヨウコちゃんは何をしてんだ!

ヒューマン以外にはポーションミストは変な効果があるらしい。治癒、リラックス以外の何かが。



「さて、そろそろ行くぞ。準備はいいか?」

「「ニャー」」

「「はい!」」


 ボス部屋のドアを少しだけ開けて様子を伺う。オプションを侵入させて、中を覗く。


 いる、大きさもだが存在感がすごい。オーラというのか、圧を感じる。


 ふと足元を見ると、砂が動いている。


 嫌な予感が脳裏をよぎる!


「砂から離れろ!!」


瞬間、砂から槍のようなトゲが突き出してきた。みんなが飛び退く! 間一髪だった。


「向こうも気付いているぞ! オプション展開!」


 サンドドラゴンが吠える!! 

 すごい声量だ! 


 とりあえず、目についた砂を全て濡らしてしまえ、操作しづらくなるだろ。


 無数のオプションから水を発生させて、砂を濡らした‥‥‥が、すぐに乾いた。


「なんだと‥‥‥、俺の水が‥‥‥?」

「ギャオオーーーン!!!!」


 今度は向こうからの攻撃、砂が集まり拳大になって飛んでくる。


「くっ!!!! 撃ち落とす!!」

 オプションからのウォーターバレットで全て撃ち落とした。

 あぶねーなぁ‥‥‥


「今度はこうだ!!」

 大水で部屋を満たしてやる‥‥‥とすぐさま乾かされる。


「旦那!! 後ろ!!」

 

!!!!! 砂玉が飛んできた!


「あぶねっ!! サンキュー、サラ!」


 しかし‥‥‥

 決着つくのか? これは‥‥‥

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