砂漠化の原因
「ネロ様はご在宅でしょうか?」
「おりますけど、どちら様でしょうか?」
「クロノスのサイラスと言えば分かると思います」
「‥‥‥ここでお待ち下さい」
報告を受けた俺が玄関へ。
「サイラス! 久しぶりだけどどうしたの?」
「ネロ様、ご無沙汰しております。砂漠化の原因が判明しまして‥‥‥。それで是非ご協力いただきたく伺いました」
あの日サンドワーム退治から別れてからも数回会ったりして仲良くなっていた。
「わかった。中へどうぞ」
「ありがとうございます」
「さて、砂漠化の原因について教えてくれ」
「はい、帝国の西側と隣国の間に砂漠があり、広がっておりました。原因は‥‥‥、サンドドラゴンです」
! サンドドラゴン!!
レッドドラゴンとは桁違いの強さを誇る古代龍の一種だ。もちろん見た事はないし、モンスター学の伝説のモンスター的な一ページに載ってたのを覚えていただけだ。
「とてもじゃないが俺達では太刀打ち出来ない‥‥‥。でも、ネロ様ならもしくは‥‥‥」
「相手は伝説の龍だろう? さすがに無理だよ」
そこにリヴィアがやってきた。
「主殿なら或いは‥‥‥、奴は水属性が効きますゆえ‥‥‥」
まぁ、砂漠地域に住む人達の事を考えたら大変だよなぁ。ひとつ頑張ってみようかな?
そういえばリヴィアも伝説の水竜だったよな? 聞いてみると‥‥‥
「我は『竜』です。『龍』と比べると格落ち致します。サンドドラゴンともなると古代龍ですので、その強さは比較になりませぬ」
だってさ。まぁいいか‥‥‥。
「わかった。とりあえずそこに行ってみよう。
サイラス、仲間は?」
「ここには私一人で来ました。仲間は帝都です」
「わかった、帝都にまずは行こう」
例によってミストドアで移動。なるべく内緒にしておきたかったが、帝都までの距離をえっちらおっちら行きたくない。サイラス達なら口外しないだろう。というよりか、入るのに抵抗があった。トラウマが蘇ったのか、安全性を説得してなんとか通ってもらった。コレが本来の使い方だからな。
なんだかんだ有ったが、帝都に着きクロノスの二人と合流出来た。リーネ、何故泣く?
帝都の西方に向かうが、行ったことが無いので‥‥‥、アレだな。
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「ぎゃー!!!! ネロ様! 怖い!!」
サイラスうるさい!
あと俺が怖いみたいに言うな。
「きゃー!!!! 降ろして〜!!!」
リーネ、もっとうるさい。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
グレンはまた泡吹いてる‥‥‥
お前はカニか!?
と、うるさいのを我慢してなんとか砂漠地域に着いた。
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