Sランク表彰
「ネロ=ヴァッサー、前へ」
「はっ」
ここは王宮。せめてものお願いだけは通って、こっそり表彰してくれた。その他大勢の貴族とかはいなかったので助かった。
「ネロ=ヴァッサー、其方を此度までの功績を評し、冒険者Sランクに任じる」
「ありがたき幸せに存じます」
「シャルを宜しく頼むぞ」
「はっ」
「本来なら大々的に発表するところだが、本人たっての希望故、この様に小規模の表彰式となった。諸侯もあまり言いふらさぬように」
「「ははっ」」
「御義父様、御義母様もいらっしゃれれば良かったのに」
「シャル、気遣いありがとう。手紙で報告しておくよ」
王都の我が家に帰って来た。
「ネロくんお帰り、表彰おめでとう」
「ありがとう、ナタリー。これでようやく君とも結婚出来るね」
と言ったら、ナタリーは真っ赤になってしまった。
「もう、ネロくんたら‥‥‥」
「ネロ、おめでとうニャ。あっという間に抜かれてしまったニャ」
「旦那、おめでとう。あちし達もちゃんと構ってくれよな?」
「ローズ、サラ。ありがとう。今後ともよろしくな」
「ネロ〜、おめでと〜。ようやく結婚出来るね〜」
「マリア、ありがとう。待たせてごめんね」
これでようやく公式にシャル、マリアとの婚約を発表出来るというものだ。プロポーズも正式にしないといけないな、こっちの常識があまり無いからな。どういうものなのか?誰に相談しようか?
だとすると、ポール兄かクリフだな?比較的近くにいるクリフにしよう、卒業以来だ、久しぶりだ。
100話到達しました。




