学校ではインキャなモデルと美少女の恋愛ストーリー
俺、田中哲は進学校に通う高校2年生である。
親とは離れて一人暮らしをしている。
普段は顔が隠れるほどの長い前髪で、他人に顔を見られないようにしている。
俺の教室での様子はクラスの端っこでボッチなインキャだ。
そんな俺の様子を見て、影でコソコソ悪口を言ってくる輩もたくさんいる。
友達がいないわけではないが休み時間に集まって戯れるようなこともない。
しかし、「どうして私に話しかけに来てくれないのですか?寂しいんですよ?私はもっと哲くんとおしゃべりしたいです!」
このインキャな俺に話しかけてきたのは黒髪ロング清楚系長身美女で、体のラインがはっきりするほどスタイルの良い白鳥結衣だ。
彼女は何かとかまおうとしてくる。そのせいで同級生たちから殺気を飛ばされているのは言うまでもないが。
「なんでいちいち俺に構うんだよ。もっと他に喋る人いるだろ?」
「そんな冷たいこと言わないでくださいよ〜」そう涙目で訴える白鳥さん。
可愛すぎか!!!
なんでこんな状態になったかというと、いつも自炊をしている俺が近所のスーパーに買い出しに行った時
たまたまお惣菜とカップ麺ばかりカゴに入れる白鳥さんを発見したのだ。お節介だとは思いつつも同級生とし
て健康面で心配になった俺はそのばで話しかけてしまったのだ。
「おい、お前お惣菜とカップ麺ばっかだと体に悪いんじゃないか?」
「田中くん?ですよね?私一人暮らしをしているのですが、どうしても料理だけはからっきしでしてぇ」
「おいおいお母さんに教えてもらったりとかなかったのかよ。流石に見過ごせないぞ?」
「それがですねぇー、お母さんが危ないからと私に包丁を持たせてくれなかったのです!」
「そうかよ たまには自炊くらいしろよ?じゃまた学校でな。喋ることはないだろうが。」
そう言って歩き出したとき
「待ってください!今日だけは私に料理を教えてください!」
「はぁ?なんでそこまでしてやらなくちゃならんのだ?そもそもどこで教えろって言うんだよ。俺一人暮らし
だから流石に女の子1人で家にあげらんないよ?」
「田中くんも独り暮らしなのですね!ですが大丈夫です!私のおうちはこのスーパーの近くなので!ぜひ来てください!」
「男が一人暮らしの女の子の部屋に入るなんてまずいだろ!!そもそもなんでほとんど喋ったことないような
やつを家にあげるんだ?女子の友達に聞けばいいじゃねえか。」
「私友達いないので無理です!」
そうなのだ
白鳥さんは可愛いため同学年の女子たちに妬まれているのだ。
「確かにお前が仲良く同級生と喋ってるのはほとんど見たことないな」
「そうでしょう!」
「誇らしげに言えることじゃないぞ」
「私も友達は欲しいのですが、なかなか話しかけに来てくれる女の子もいなくて、、、」
これだけ可愛ければ仕方のないことなのかもな
流石に可哀想になってきた俺は今日だけと言うことで教えてあげることにした
「わかったよ。今日だけ料理教えてやる」
「ありがとうございます!」
そうして俺たちは必要な食材を買ってスーパーから出て歩き出した。