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スローライフ7日目 精霊召喚しちゃった!!

「そんなことが……あったんですね。 グスン」


 別に泣くことはないだろう


「だって……だって」


 あぁ~泣くな泣くな、ほらもうこの話は終わりだ。


「うん……」


 じゃあもう寝るぞ、 おやすみミライ


「はい……おやすみなさいタケル」


 サキちゃんやマユの話はまた、いつか話してやるからな。


 ─────────────────────────


「玉藻……俺に、戦いを……戦い方を教えてくれ、頼む」


「どうしたんじゃ、いきなり」


「俺はこのままじゃだめなんだ。 魔王だって、まぁ、

 ミライのお兄さんだけどいつこの大陸を征服する気になるかわからないし、いつかはミライを連れ戻しに来るかもしれないし、たぶんこのままじゃ、負けちまう」


「大陸を征服? あぁ、そのことは心配せんでも良い。 人間と魔族は今回の対決後に和親条約を結んでおったわ、じゃから征服はないじゃろう」


 え? それまじ? 聞いてねぇよォ


「まぁ、一つ問題なのが……邪精王じゃな」


「邪精王? 精霊が闇堕ちしたのか?」


「そうじゃ、かつては精霊王となると言われた者じゃったが何をどう踏み間違えたのか邪の心を持つようになった……やつは今深い眠りについておる……じゃが今宵はやつが眠りについてからもう200年以上たつ、いつ目が覚めるかわからんのじゃ」


「いつ目が覚めてもおかしくない……か」


「言っておくがタケルよ……ワシの教えはきついぞ? それでもやる覚悟はあるかのう?」


「あぁ、やってみせる……ミライを……みんなを助けるために」


「ふふふ、やっぱりタケルはワシが認めた男よのう……」



 ─────────────────────────


「まず最初にタケルには精霊を呼び出しておうかのう……タケルこの石に火の魔力を込めるのじゃ」


 俺は玉藻に言われた通り渡された菱形の石に火の魔力を込めた


「これは精霊を呼び出す時に使う魔石……火の魔力を込めると火の精霊を呼び出すことが出来る……さて、タケルが呼び出す精霊は下級精霊か、それとも中級精霊か……」


 そう言いながら玉藻はにやりと口角を上げた


 そして数秒間魔力を込め続けるとなにか違和感を感じた……魔力を押し返されているような感覚に襲われたのだ……


 そして耐えきれずに押し返されると魔石がいきなり光だし割れ、その中から体に火を纏った人型の何かが現れた


「ほう、大精霊か……やはりタケルは聖霊王になる素質があるのかもしれんのう」


 これが大精霊……


「私は炎の大精霊イーフリートと申します……私を呼び出したのは貴方様ですか?」


「は、はい……ええっと俺の名前はタケル・アサクラと言います、はい」


「……っ!?貴方がタケル様……っぱり見た通りかっこいい……」


 イーフリートは顔を赤くしながらボソボソと呟いた


「あ、私のことはイフリと呼んでくださいませ……あ、玉藻様、お久しぶりでございます」


「久しぶりじゃのう! イーフリートよ」


 大精霊だから神様(あのクソジジィ)と関わりがあるのだろうか?


「未来の聖霊王タケル様にお頼み申したいことがあります」

 そう言いながらイーフリートもといイフリは頭を垂れた


「私を……いえ、私たち大精霊全員を貴方様に従えさせてはくれないでしょうか?」


 え? ちょ、ええ??

「玉藻様から邪精王のことはお聞きになりましたでしょうか?」


「えっと、あ、はい、聞きました」


「では話が早いですね、私達も大精霊は奴を倒したいのです……ですが、私達は力が及ばず……その事をゼウス様に相談すると 『ほほほっ、それは困ったのう……そうじゃのう、これから数日後に君はある男に召喚されるじゃろう……その男の名はタケルという……将来、聖霊王となるじゃろう……その男に頼ってみるがいい』と仰っていたので……」


 あのクソジジィ、今度あったら1発殴ってやろう、うん、そうしよう。


「わかった……協力しよう……俺が邪精王を倒す」


「あ、ありがとうございます!!!」


「じゃあ決まったところでほかの精霊たちも召喚するのじゃ」

 玉藻はそう言いながら吸っていたキセルの煙をふぅと吐いた。


 それから俺は氷の大精霊アクア、嵐の大精霊エラル、光の大精霊ルナ、闇の大精霊ヴァルを召喚した。


 ひとまず俺たちは家に戻ることに、そしてミライたちに先程までのことを話した。 結構説得するの2時間かかったよ。


 ちなみに精霊は実体ではなかった、だが大精霊ともなると実体化ができるらしい……すげえよな……うん。


 髪や目が灼熱のように紅く何故かメイド服を着用したイフリ

 髪や目が蒼く縦髪ドリルでいかにもお嬢様的な感じのアクア

 髪や目が翠で、弓矢を背負っておりロビ○フット的なエラル

 髪や目が黄色くパル○ナの鏡に出てくる女神の杖を持ったルナ

 髪や目が紫で、ゴスロリ的な服装をしているヴァル


 それぞれ三者三葉だなぁ、ちなみに三者三葉の意味がわかりません テストに出ます




「そして私達はタケル様達一人一人に、それぞれ共に過ごさせていただきます。 ミライ様にはアクアが、サキ様にはエラルがランル様にはルナがマユ様にはヴァルが、そしてタケル様には私が……ですが、私達は1日に5〜6時間程度しか実体することが出来ませんので実体していない間はこの特殊に加工した魔石を身につけてもらいます」


 そう言いながらミライにはイヤリングに加工した魔石を、サキにはネックレスを、ランルちゃんには指輪を、マユには腕輪を、俺にはゴツゴツとしたブレスレットを手渡した


「結構可愛いですね、これ」

「やった〜!!ネックレスだァ〜!!」

「指輪をはめながら料理、出来るかな?」

「腕輪……アマゾンみたいだわ……」

 なんかI○の織斑○夏みたいだ、色は赤だけど……てか、なんでマユはアマゾン知ってんだ!?……あ、俺の記憶を見たことあるからか……


「では手渡りましたね! そろそろ私たちも活動の限界がきましたので魔石の中へと戻らしていただきます!」


 そう言うと大精霊達はそれぞれ、イヤリング、ネックレス指輪、腕輪……と中に戻って言った……イフリ以外、なんで!?


「ちょ、ちょ、なんでイフリは戻ってないんだ!?」


「私はご主人様のお世話をしなければならないのでちょ〜っと神様に相談して活動時間をなくしてもらいましたのよ!ふふふ」


 そう言いながら笑うイフリの顔が怖かった。 何されたんだジジィは……今回は同情するぜ……


「それではご主人様! 今後とも私たちをよろしくお願い致します!」

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