スローライフ4日目 ダンジョンに行っちゃった!!
奥に行くにつれて道が複雑になる……多くの宝があり、それを守るように魔物が多く生息する場所……男の子なら誰もが憧れる……そう即ちダンジョン!!
その憧れるダンジョン内を俺とマユは走り回っていた。
いや、無闇に走り回ってるんじゃないよ? 走り回るわけないじゃないか! 後ろに大勢のモンスターがいない限りはね! キラッ!
いや、キラッ! じゃねぇよぉおおお
目の前に一つの部屋が現れた。
「マユ、一旦そこの部屋に隠れるぞ!」
「りょうかいかーい」
ふう、何とか撒いたようだ……いや、しっかしなんで追いかけられることになったんだ……
記憶を遡ろう、あれは確か……
それは数時間前のことだった。
「俺、今日ダンジョン行くぞ!!」
そういうと皆が口を開けて固まった
「だ、駄目です!!あんな怖い所に行くなんて。 妻である私が許しません!!」
「い、いやぁ、怖いっちゃあ怖いけど、勇者になる前は何百回もいったし、大丈夫だよ」
「駄目なものは駄目です!! 私知ってるんですからね!! タケルが仲間のために命を張ったことも! 小さな子犬の魔物がほかの魔物に襲われているのを自分の命を顧みず助け出したことも!!」
そんな事あったな……フウカ元気にしてるかな?
あ、フウカってのは助けた子犬の魔物のことね
「ミライ……それほど俺の事を見ていてくれたのは十分にわかった。 めちゃくちゃ嬉しいよ。 まだ一日しか居てなかったけど俺ずっとみんなに甘えてたよね。 だから甘えてばかりじゃダメかなって、なにか生活の足しになるようなことをしなきゃねって」
ミライの目から涙がの零れ落ちた……
「でも……でも……うわぁあああん」
あーあ泣いちゃったよ……
「じゃあじゃあ! マユが着いってたらいいじゃん? そしたらミーちゃんも安心するでしょ?」
そう言いながらマユはミライの肩を掴んだ。
「そ、そうね……ぐすっ……マユがいてくれたら安心だわ……ぐすっ……タケル! マユに免じてダンジョンに行ってもいいことにしますわ。 但し1つ条件があります!」
「お、おう 出来ることならなんでもやるぞ」
「本当ですの? なら明日1日私の側から離れないでください!」
「え? それだけ? なんかもっと労働させられるかと思った」
「もちろんトイレもお風呂も一緒なんですからね!! タケルがなんと言おうと離れません!」
「それはちょっと……」
「はい! それではいってらっしゃい! タケル!! 『空間転移』」
そして俺とマユの足元に魔法陣が現れ、次の瞬間ダンジョンの第1層の中に転移された。
「へぇーここがダンジョンなんだ〜、マユ始めてきたよ〜お兄ちゃん!!」
「でだ、なんでお前ついてきたんだ?」
「そんな言い方ないでしょ〜! ダンジョンに来れたのもマユのお陰なんだよ〜? まぁ、私がお兄ちゃんの強さを知りたいって言った方がいいかな?」
「いや、前に戦ったことあるじゃん」
「でも、その時お兄ちゃんほかの魔物にやられてボロボロだったじゃん、1人で私の所まで来て……どんだけ私の事が好きなのよ……」
最後の方は小声で言ったので何を言ったのか聞き取れなかった
「ま、それはいいとしてとりあえず、ブラックウルフでも狩って毛皮でも売るか……」
「そうだね!」
それから小1時間ブラックウルフ、ゴブリン、等を狩って第3層当たりで降り、一つの部屋に入った
「ねえねえお兄ちゃん。このスイッチなんだと思う?」
「駄目だ!それは絶対に罠だろ」
ポチッ!
「え? なんか言った?」
すると床がパカッと開いた。重力に逆らえず俺達は下へ、下へと落ちていった。
「マユ! 手だ!手を伸ばせ!」
「うん!」
そして俺はマユを抱きしめ、俺はすぐに魔法を唱えた
『空中浮遊』
そして俺達の体は空中で漂い、ゆっくりと地面に足をつけた
「いやぁ楽しかったねぇ〜」
「楽しくねぇよぉおおお」
するとどこからかドドドと何かが走る足音が聞こえた
「お兄ちゃん……う、うしろ……うしろ」
マユの真っ青になっている……後ろに何があるというのだろうか……できれば見たくないなぁ……
それでも勇気を振り絞って後ろを向いた
後ろを向くとそこに居たのは
コブリン、ダークウルフ、スライム、ダークドラゴン、蜥蜴人その他もろもろ、嘘だろ? こっちに向かってるじゃないか!
「マユ! 走れぇええええええ!!!!」
「うん!」
何嬉しそうにしてんだぁあああ
で現在に至るていう訳か……
「って、全部お前のせいじゃないかぁああ!!」
するとマユは手をグーにして頭に乗せ、舌をちょっと出して
「てへっ、ごめんねお兄ちゃん!!」
てへっじゃねぇよぉおおおおおおお!!!
さてさていかがだったでしょうか!
やっぱダンジョン攻略、RPGは男の子の憧れですよね!
誤字、脱字があれば指摘お願いします(〃・д・) -д-))ペコリン
面白しろかったらブクマお願いします(〃・д・) -д-))ペコリン
ではまた次回お会いしましょう