表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

第一の仲間

捨て冷蔵庫の中にいた私を初めこそ驚いて見ていたものの、子供もいなかった二人はすぐに私を受け入れ、実の娘のように可愛がってくれました。


私は幸せでした。しかし、そんな夢のような生活も長くは続きませんでした。


私が居候して1週間が経った頃でしょうか。

突然、家に黒服の男達がやって来たのです。

実は、二人は借金取りに追われていたのでした。


まだお金は用意出来ていない、と旦那さんが答えると、怖いおじさん達が、金が無いなら身体で払ってもらうと言って、私を無理矢理連れて行こうとしました。


・・・私は、昔親から暴力を受けていました。

散々弄ばれた挙句に、不法投棄されていたボロ冷蔵庫の中に押し込まれて、文字どおり『捨てられた』のです。


もう駄目だ、私はまた人権を剥奪されるのか、と諦めて抵抗する力を弱めた瞬間、男の顔面に何か茶色い影が飛び込みました。


男は急に動揺し出し、私の腕を離しました。

目を凝らして見てみると、やっと勇者の正体が分かりました。


丸みを帯びた体、6本の脚。

間違いない。あれは、誰もが嫌い、1匹見たら30匹はいると言われる、アレでした。


何度踏み潰されても、ソレはすぐに飛び回り、圧倒的スピードと生命力で男達を翻弄します。

いつしか仲間も現れ、完全に彼らを追い出すことに成功しました。

そして、私の肩に留まり、誇らしげな表情で私を見つめました。


気持ち悪くて、私はソレを振り払い、投げ捨てました。


その時、私は決めました。

鶴ではないけれど、あの借金取り達を警察に突き出して、二人に恩返しをしようと。

勇猛果敢な、アレと共に。


結局、今回も少女は戦いませんでした。

内容を盛り込みすぎたので、もう少し、この現代版桃太郎にお付き合いください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ