腐っても主役です
初めての投稿作品です。
こんな桃太郎がいても良いよね?と考え、思い切って書いてみました。
一応2部構成なので、次が完結編の予定ですが、もしかしたら続くかもしれません。
これは、昔々ではなく、全くもって現代のお話です。
とある田舎に、初老の夫婦が住んでいました。
ある日、いつものように旦那さんは工場へ仕事に、奥さんは川へ洗濯に行ったのですが、工業排水のせいで、なかなか綺麗になりません。
今日も慣れた手つきで、まるで閻魔のような形相で旦那さんの臭い足袋を洗っていると、川の上流から、どんぶらこ、どんぶらことこれまた汚い壊れた冷蔵庫が流れて来ました。
リサイクル癖があった奥さんは、火事場の馬鹿力でその冷蔵庫を拾い、家へ持ち帰りました。
しかし、運んできたはいいものの、扉はびくともしませんでした。
その夜、奥さんは旦那さんに頼み、工場で使っている自前の電動ドリルで無理やりこじ開けてもらいました。
すると、なんということでしょう。
その中から容姿端麗な美少女が出てきたではありませんか!
夫婦は驚きましたが、とりあえず服を着せてあげました。
「助けてくれて、ありがとうございます。私は、誰かを救うために生まれてきた、名も無き『機微 弾子』と言います」
とてつもなく胡散臭い説明でした。
これが、私『モダン桃太郎』の誕生です。
そもそも女の子なので「太郎」ではありませんが。
今回は主役の誕生秘話的な感じでした。
次回からはちゃんと戦います(多分)。




