~第七十話~
南京タワーを見に行った僕達は、宿泊先のホテルに戻る事にした。
宿泊先のホテルに辿り着いた頃は、言われていた時間ぎりぎりで、何とか間に合ったみたいだった。
泊まっている部屋に戻ってみると、テレビ画面にアニメがやっていて、それを鑑賞している衛君の姿があった。
「あ、戻ってきたんだな?」
「うん、それにしても……今、やっているアニメって?」
「ああ、これな? 天空カイザーって言うアニメでな? 何でかしらんけど、今の時間帯に丁度始まったんだ」
「お、それなら俺も見てるぜ、結構面白いアニメだしな? 聖は、見た事あるか?」
「えっと……そんなには、見た事ない感じかと……」
「と言うか、このアニメ「ヤマノベラジオ」で曲紹介とかした気がしないか?」
「あ、そう言えば……そうでしたね」
「そうか……あ、丁度エンディングみたいだな」
衛君がそう言うと、確かにテレビ画面にエンディング曲が流れていた。
アニメが終わってから、数分後、廊下から
「夕食の支度が出来たみたいだから、大広間に集合する事になった、では、移動してくれ」
と、担任の碓井先生がそう言うので、僕達四人は、ホテルの大広間と言う場所に、向かう事になった。
ホテルの館内を歩いて、数分後、大広間と言う場所に辿り着く。
大広間と言う事だけあって、和室の結構な広さだった。
「じゃあ、空いている席に座ってください」
そう先生が言うので、班同士、隣同士に座った。
座って、テーブルの上に出されている料理を見てみると
鍋料理だった。
食材をよく見てみると、海老とか魚介類が確認できて、結構美味しそうだった。
「じゃあ、皆、揃ったな? では、頂きます」
碓井先生がそう言うので、どうやら……食べていいみたいだったので、鍋料理を食べてみる。
味に関しては、海の幸が新鮮で、かなり美味しく
ホテルの従業員が「おかわりして、okですよ?」と言っていたので、お代わりを要求して、お腹が満腹になるまで、食べる事にした。
数分後、お腹いっぱいになって、夕食が終わると、碓井先生が
「じゃあ、今日の夜の確認をするぞ? 風呂の時間は八時からとなっていて、露天風呂も使っていいと言う事になっている、また、部屋に入って気がついたと思うが、個室にはシャワールームと浴槽があるので、そっちを使っても構わないそうだ、露天風呂を使うのだったら、時間は限られているので、覚えておくように、で、就寝の予定は午後の十時となっているので、覚えておくように、では、あとは自由に動いて構わないぞ」
そう先生が言うと、クラスの皆が動き出した。
「聖? どうする? 露天風呂に行くか?」
亮太がそう聞いてきたけど、僕は、皆でお風呂とか、この見た目だし……結構やばいんじゃないかな……? と思ったので
「僕は、部屋のお風呂を使う事にするよ……亮太は?」
「俺は露天風呂に行ってくる、どんなのか見てみたいしな? 二人は、どうする?」
「じゃあ、俺もそうするよ」
「俺も」
「じゃあ、僕だけ部屋のお風呂って事で、いい?」
「ああ、それで構わないぜ? じゃあ、風呂の準備したら早速行こうぜ」
「了解」
そう言って、亮太達三人は、一度部屋に戻り、着替えとか、タオルとかを露天風呂に持って行く事になった。
三人が部屋からいなくなった間に、僕は服を脱ぎ、シャワーを使わせて貰う事にした。
温度設定が抜群によく、結構暖かくて、気持ちよかった。
置いてあるシャンプーも香りが漂う物みたいらしく、結構いい匂いがした。
そのシャンプーで頭を洗って、体を洗ってから、浴槽に漬かる。
温度もいい温度に設定されていて、ついうとうとしちゃいそうになったけど、なんとか我慢して、十分ぐらい入った後、浴槽から出て、用意してきたパジャマに着替える事にした。
パジャマに着替え終わった後、三人が戻ってきて
「だ、誰?」
と言って来たので
「僕だけど……」
僕がそう言うと
「うわ……凄くないか……?」
「あ、ああ……」
「な、何が凄いのか、よく解らないんだけど……?」
「聖、髪纏めてないだろ?」
「う、うん、お風呂入った後だから……」
「俺達には、その姿、お風呂上りの美少女に見えるぞ」
「ああ、可愛いな……」
「そう見えるのは、しょうがないじゃん……髪長いんだからさ……」
「聖は、髪を切ろうと思わないのか?」
「前に思ったけど、お母さんが「嫌」って言ったから」
「なんか、納得した……」
「聖の母親、解ってるな……うんうん」
「そ、それより、露天風呂どうだった?」
「結構綺麗だったぜ?」
「ああ、三色湯ってのがあってな? 青色、赤色、緑色のお湯があって、俺が赤色、栗谷が青色、大本が緑色の湯に入って、温まってきたぞ」
「ああ、結構気持ちよかったよな? 大本」
「ああ、いい温度に設定されてたからな」
「そうなんだ……じゃあ……僕、明日、行って見ようかな?」
「そうした方がいいぞ」
そんな事を話していると、時間が過ぎていき、就寝の時間になったので、襖に備えてある布団を出して、部屋に敷いた。
同じ布団を四つ並べた後
「俺、真ん中ー、赤井と大本はどうする?」
「じゃあ、俺が右で、赤井は?」
「じゃあ、俺が左だな? 聖は、一番端でいいか?」
「うん、僕はそれで構わないよ?」
「じゃ、決まった事だし……定番のあれ、やっとくか?」
「お、あれってまさか、あれか?」
「ああ」
そう言って、衛君と弘樹君が、枕を取り出して、投げ合っていた。
「やっぱ、修学旅行と言ったら、枕投げだろー、聖も赤井もやるか?」
「おお、やるぜ、聖もやろうぜ?」
「うーん……じゃあ、ちょっとだけ」
そう言って僕達は、枕投げをして、見回りに来た先生に「早く寝ないか!」と怒られるまで、枕投げをして、終わった後
眠くなってきたので、そのまま寝る事にして、修学旅行の一日目が、終わったのであった。




