~第六十八話~
次の日になって、僕は朝早くに起きる事に成功した。
まあ……寝坊するとまずい事になるよね……と思っていたので、昨日、目覚まし時計をセットして、ちゃんと目覚まし時計が鳴って、それで起きたのだった。
今日は、修学旅行となっているので、まず……朝ごはんを取る事に決めて、自分の部屋を出る。
部屋から出て、先に洗面所に向かい、顔を洗う事にした。
顔を洗い終わったあと、改めて鏡で自分の姿を見てみる。
鏡に映っているのは、髪がかなり伸びていて、思いっきり美少女に見える僕の姿が映りこんでいた。
僕は、黒のヘアゴムで、後ろ髪を縛り、ポニーテール姿にしてから、リビングに向かう。
リビングに向かうと、朱莉母が、既に朝食を用意していてくれて
「あ、おはよう、聖ちゃん、朝ご飯出来てるわよ?」
そう言って来たので、僕は
「おはよう、お母さん」
そう言って椅子に座り、出されている朝食を見てみる。
朝食は、玉子焼きに白身魚に味噌汁だった。
思いっきり和食の朝定食みたいなメニューだったので、僕は別に和食は嫌いじゃなかったので、あっという間に残さず食べる事にした。
食べ終わった後、朱莉母さんが
「聖ちゃん、今日から修学旅行でしょ?」
「うん」
「じゃあ、はい、これ、お小遣い、これでお土産でも買ってほしいわ」
そう言って僕に、一枚の封筒を渡してきた。
「中を確認していい?」
「大丈夫よ、結構な金額が入ってるから、沢山買えると思うわよ」
「そっか……お母さん、ありがとう」
「いえいえ、あ、そろそろ出かけないと駄目なんじゃない?」
「あ、本当だ」
そう言って僕は、自分の部屋に戻り、山野辺高校の制服に着替える。
着替え終わり、今日は鞄じゃなく、大きいボストンバックを肩にかけて、出かける事にした。
外の天気は快晴で、雲ひとつなく、雨が降る心配は無さそうだった。
通学路を歩いていき、山野辺高校の校庭に出る。
校庭には、もう既に生徒が集まっていて、大型バスも到着していた。
僕は、同じ班の亮太達を探す事にして、数分後
亮太達を見つけたので、その場所に向かう事にした。
僕が辿りつくと、亮太が
「おはよう、聖」
そう言って来たので、僕は外なので、低い声で
「おはよう、亮太」
「おはよう、聖」
「衛君も、おはようございます」
「よし、皆集まったようだな?」
同じ班の大本君がそう言ってきたので、これで、僕の班は、全員集まった事になった。
そして、集合時間になって、担任の碓井先生が
「皆、おはよう、今日から修学旅行だが、行く場所は南京となっているぞ、今からバスに乗り込んで、大体……お昼には南京に着くと思われる、まあ……挨拶はこれぐらいにしといて、早速バスに乗り込む事にするぞ、じゃあ、一組から順番にバスに乗り込んでくれ」
碓井先生がそう言ったので、僕達は、バスに乗り込む事になった。
バスの中は、結構広く、なんか……いい匂いが漂っていた。
多分……酔い止め防止用の匂いなのかな? とか思いながら、あいている席へ班同士、二列に座る事になって、僕の隣に座ったのは、亮太だった。
僕達のクラスメイトが座った後、最後に担任の碓井先生が乗りこんで、バスが動き出す。
通行中、とにかく暇になったので、どうしてよう……と思っていると、亮太が
「聖、今の時間帯って、すっげー暇にならないか?」
そう聞いてきたので、僕は
「うん、僕もそう思ってた」
「だろ? だったら、トランプ持ってきたから、皆でやろうぜ? 栗谷も大本もやるか?」
「あ、俺もやるぜ」
「俺も」
「じゃあ、四人でやるか……そうだな……何がいい?」
「せっかく四人いるんだし、大富豪でもやらないか?」
「あ、いいなそれ、じゃあ大富豪にしようぜ? お前ら、やり方は知っているよな?」
「知っているって、前に結構やってたからな? 天野は?」
「僕もやった事があるから、大丈夫だよ」
「じゃあ、やるか、カードを配るぞ」
そう言って,僕達はバスの中で、大富豪をやる事になった。
バスガイドが「あちらに見えますのが、有名な山でございますぅー」とか言っていたけど、僕は全く聞いていなく、大富豪に集中する事にした。
何回かやり続けて、結果はと言うと……僕は大富豪4回、亮太が五回、衛君が三回、大本君が6回となった。
大富豪をやった後、亮太が「お菓子食べるか?」といって、ミニスナックを分けてくれたので、それを食べていると、バスガイドのお姉さんが
「はい、着きましたよ~いやーいい旅でしたね~私の言った事を、よく覚えていて、行ってみるのもありかもですよー」とか言っていた。
よく聞いていなかったけど……バスガイドさん、何て言っていたんだろ……
バスガイドさんが着いたと言ったので、バスを降りてみると、ホテルの前だった。
ホテルの名前に「ニュー南京ホテル」とかかれてあって、看板に「山野辺高校ご一行様」と書かれてあった。
「じゃあ、中に入るぞ、まず部屋割りだが……女子は一階、男子は二階の部屋を使わせて貰う事になっているぞ、で……今日の予定だが、夜の六時までは自由行動を取っていいぞ、夜の六時になったら、点呼を取るので、必ず戻ってくるように、では部屋に向かってくれ」
碓井先生がそう言ったので、僕達は、二階に向かった。
二階の204号室が僕達の班に与えられた部屋で、中に入ると、結構な広さで、卓袱台の上にお菓子が置かれてあった。
「お、テレビがあるな? 一体こっちだと何がみれんだろーな?」
そんな事言った衛君が、テレビのスイッチを弄っていたり
「風呂もトイレもあるな、結構快適じゃないか? ここ」
大本君が、部屋の中を調べていたりしていた。
僕は、どうしようかな……と考えて、自分の荷物を空きスペースに置いて、これからどうしよか……考えていると
「聖、俺は南京の町を見て回るけど、聖はどうする? 一緒に行くか?」
亮太がそう言ってきたので、僕は
「うん、じゃあ……僕もそうするかな」
「あ、じゃあ俺も行くよ、栗谷はどうする?」
「今、見たいテレビやってるから、俺は部屋で待ってるよ」
「解った、じゃあ行くか」
「そうだな、聖、行こうぜ?」
「うん」
こうして、僕と亮太と大本君の三人で、南京の町へ、繰り出す事にしたのであった。




